【日本映画】「滑走路〔2020〕」を観ての感想・レビュー

【監督】
【原案】
【出演】/木下渓/池田優斗//水橋研二/
【個人的評価】

【あらすじ】主人公 鷹野は厚生労働省の官僚として仕事をしていたが、理想を失い、無力さになやんでいた。ある日、非正規雇用が原因で自殺した人々のリストを見たことで、同じ年齢の青年に興味を持ち、死んだ理由を調べ始める。

滑走路

複雑なように見えますが、訴えたいことはきっちりと理解していけばわかるようにできているのかと思います

監督は、テレビドラマや映画の助監督としてキャリアを積み、2010年「ノラ」2019年「キュクロプス」の自主映画作品を発表しています。2020年「滑走路」で商業映画初監督をしています。「シン・ゴジラ」「シン・ウルトラマン」「シン・エヴァンゲリオン劇場版」の助監督としても活躍しています。

は、1996年「ヘーベルハウス」のCMでデビューをし、『劇場版 金田一少年の事件簿 上海魚人伝説』で映画デビューをしています。2003年『渋谷怪談』で映画初主演をし、テレビや映画で活躍をしています。2019年に俳優のと結婚をしています。

・本作は、の歌集を原作とした作品です。

・物語は、理想がなく無力さを感じている主人公の官僚が、とある自殺者のリストでみた青年に興味を持ち、その理由を調べていく、他に切り絵作家と中学生の3人の人生が重なりつつ、つながりがみえてくるストーリーです。

・序盤は官僚の視点から描いたストーリーが展開し、その後、2人の別の主人公が登場してきます。

・いわゆる、群像劇タイプな物語ではありますが、どちらかといえば、3本の物語を巧みに織り込んだ展開となっています。

・問題点としては、現在と過去や、複数の主人公の視点から描かれることで、多少整理しながら見ないと、ちょっとわかりにくいところはあります。

・さすがに夜に橋の場所に立っているのは怖いです。

・萩原慎一郎の歌集「滑走路」が原作となっているため、歌集を知っている方が楽しめる作品です。

・なんとなく感想を書きにくい作品ではあり、テーマもちょっと重いところがあります。

・また、多少映画の読解力を問われるような要素もあり、なかなか細かい点に気が付かないと理解が難しい作品かもしれません。

・複雑なように見えますが、訴えたいことはきっちりと理解していけばわかるようにできているのかと思いますが、やはりテーマ的にスッキリするというよりも、多少モヤのかかった感じが残るような作品ではあります。

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