【日本映画】「佐々木、イン、マイマイン〔2020〕」を観ての感想・レビュー

【監督】
【出演】/細川岳/萩原みのり/
【個人的評価】

【あらすじ】主人公 悠二は、俳優になろうと上京するものの泣かず飛ばずで、同棲中のユキと暮らしていた。ある日、高校の頃の友人 多田と出会い、その頃の仲間 佐々木のことで盛り上がる。

佐々木、イン、マイマイン

終盤の畳み込みとオチへの流れが本作の最も観てほしいところで、このオチに賛否はありますが、これは観ている人に判断を委ねているところはあります

・内山拓也監督は、中野量太監督に師事し、23歳で初監督作「ヴァニタス」を制作しています。2020年「佐々木、イン、マイマイン」で長編初監督をし、PVや映画と活躍している監督です。

・藤原季節は、北海道より大学に進学するという建前で上京をし、俳優を目指し、小舞台に出演しながら、2014年「人狼ゲーム ビーストサイド」で映画デビューをしています。その後、多くの作品に出演し、2020年「佐々木、イン、マイマイン」で映画初主演をしています。

・細川岳は、2014年『ガンバレとかうるせぇ』で映画出演をし、舞台やCM等に出演しています。2020年「佐々木、イン、マイマイン」では企画と脚本にも参加しています。

・2020年第33回東京国際映画祭の「TOKYOプレミア2020」で、ワールドプレミア上映されています。

・物語は、現在と過去を振り返りながら、高校時代の仲間たちと、その時の中心にいたような佐々木のことを描いたストーリーです。

・キャッチコピーは「佐々木、青春に似た男」となります。

・序盤はその学生時代の頃にいた佐々木の強烈なキャラが描かれ、その仲間たちの中に主人公がいるという構図になります。

・誰しもが学生の時に突飛なことをする友人がいたような気がしますが、その空気感を描きながらストーリーが進んでいきます。

・とはいえ、佐々木自体にも、そう見えて抱えている悩みがあり、その点を掘り下げず、サラッと描いて中盤まで進んでいきます。

・その影響もあって、佐々木が思っていることや言動の深みが出てきているように思います。

・カラオケボックスで、佐々木が他の子と歌うシーンはちょっとグッときます。

・「それだとホントにナンパになっちゃうだろ」

・無鉄砲で無軌道な印象もある佐々木の内面が中盤以降見えてくるところもあり、主人公を中心とした物語ではないところに気が付き始めます。

・昔の仲間を振り返り、すべての人が主役だったという視点を感じますが、とはいえ、群像劇に逃げているわけではなく、佐々木を中心として各々が動いている、そんな感じがします。

・「桐島、部活やめるってよ」とは違う演出ながらも、なんとなく同じような匂いも感じます。

・なお、中盤に出てくるパチンコ屋は山梨県甲府市のパチンコ屋 ニューパレスです。店名も実在する店舗のようです。

・「世界は偉いスピードで進んでるんだ」

・「でも、さよならを言えないほどはやくはないよ」

・終盤の畳み込みとオチへの流れが本作の最も観てほしいところで、このオチに賛否はありますが、これは観ている人に判断を委ねているところはあります。

・結局、佐々木とは何だったのかという点も、観ている人が学生時代に似たような友人がいた、その友人のような存在だったのかもしれません。

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