【監督】ハンス・ペテル・モランド
【出演】リーアム・ニーソン/トム・ベイトマン/トム・ジャクソン/エミー・ロッサム/ドメニク・ランバルドッツィ/ジュリア・ジョーンズ/ジョン・ドーマン/ローラ・ダーン/
【個人的評価】★★★☆☆
【あらすじ】雪国の田舎町 キーホーに住むネルズ・コックスマンが主人公。彼は、除雪作業員として過ごしていましたが、息子が殺されてしまったことで状況が一変します。しかも死因が薬物の過剰摂取として偽装殺人がされていたことで、関係していたのがマフィアの麻薬王が浮かび上がり、警察をも巻き込んだ復讐劇が始まる。
部分部分の要素は面白く作られているのですが、タランティーノ風味にしてしまったことで、ちょっと方向性が変わってしまった印象の作品
・ハンス・ペテル・モランド監督は、ノルウェーの映画監督で、多数の作品を制作しています。
・2014年に公開されたノルウェー映画『ファイティング・ダディ 怒りの除雪車』をリメイクした作品となり、監督は変わらず、ハンス・ペテル・モランドが担当しています。
・リーアム・ニーソンは、1981年『エクスカリバー』で映画デビューをし、『シンドラーのリスト』では、主演を演じ、アカデミー主演男優賞にノミネートされています。
・物語は、主人公 ネルズの息子が殺人事件に巻き込まれ、その背後には2つのマフィアが関連している中、ネルズはその2つの組織を相手に戦いを始めるストーリーです。
・序盤では、ネルズ一家は普通の生活をしていたのですが、息子がマフィアにさらわれて殺害されてしまいます。
・薬物の過剰摂取と診断されますが、事件は2つのマフィアの構想を引き起こしていきます。
・この辺りはどうも、映画「96時間」をタランティーノ風に作ってみた作品と評した人が多いのは非常に頷けます。
・ただし問題は、「96時間」と「タランティーノ」という要素が理解できないことにあり、この作品の面白さは、これらの要素ありきで成立している点となります。
・もともと本作はノルウェーで制作された映画のリメイクとはなりますが、既に既視感を感じてしまうようなリメイクには何か意図があるようにも思えますr
・中盤以降から、主人公のリーアム・ニーソンの暴走が始まりますが、突き抜けきれないところもあり、この辺りは複雑な相関関係を理解していくところがあります。
・「96時間」の良さは分かりやすい設定という点がありますが、本作では複雑な組織相関関係を理解しながらの作品となり、アクションというよりも状況の奇妙さを描いたコメディとも言えます。
・特にエンディング自体にその要素が込められており、大真面目にコメディを作った結果、主演の印象から期待を削がれつつも、着地点がコメディという複雑な映画になってしまった気がします。
・部分部分の要素は面白く作られているのですが、タランティーノ風味にしてしまったことで、ちょっと方向性が変わってしまった印象の作品です。
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