【洋画】「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド 〔2019〕」を観ての感想・レビュー

【監督】
【出演】
【個人的評価】

【あらすじ】主人公 リック・ダルトンは、西部劇スターとして一斉を風靡したが、今は時代の流れに取り残され、2流スターと成り下がっている。リックの親友のクリス・ブースも、リックの専属スタントマンでしたが、実質リックの世話係としての毎日を過ごしていた。

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(字幕/吹替)

主演2人の人気と知名度だけで、気楽に観られるわけではないので、注意が必要な映画

・クエンティン・タランティーノ監督は、ビデオ屋でアルバイトをしながらも、映画愛に溢れ、脚本を書き上げた、トゥルーロマンスで脚光を浴び、初監督作のレザボアドッグス、2作目のパルプフィクションで時代にとどめを刺すほどの賞賛を受けて時代の寵児となった監督です。

・本作は、クエンティン・タランティーノ監督9作目となる長編作品。

・レオナルド・ディカプリオは、義理の兄がTVCMで多くの収入を得ていることに感化され、10歳からオーディションを受けはじめ、14歳で初めてTVCMに出演しています。その後、テレビドラマに出演をし、1993年に出演した『ギルバート・グレイプ』で19歳にしてアカデミー助演男優賞にノミネートされたことで注目され、1997年「タイタニック」の世界的ヒットで、多くのファンに支持される俳優となっています。

・2016年に『レヴェナント: 蘇えりし者』でアカデミー主演男優賞を受賞しており、5度目のノミネートで念願を達成しています。

・ブラッド・ピットは、1987年『追いつめられて』で端役として映画デビューをし、後に『テルマ&ルイーズ』での出演で注目され、『リバー・ランズ・スルー・イット』で知名度を高めています。

・1995年『12モンキーズ』で、ゴールデングローブ賞助演男優賞を受賞し、アカデミー賞助演男優賞にも初めてノミネートされたことで、名実ともに人気のある役者です。

・本作は、第92回アカデミー賞では作品賞や監督賞、脚本賞、ディカプリオの主演男優賞、ピットの助演男優賞など計10部門でノミネートされ、助演男優賞と美術賞を受賞しています。

・物語は、昔は人気だったハリウッド俳優が、落ちぶれた末に、新しいことをしようと行動するストーリーです。

・タランティーノ映画の多くは、映画愛に溢れた作品ではあり、映画製作に非常にこだわりのある監督かと思いますが、やはり、元ネタありきで語られてしまうと、初見の人には入って行きづらいところもあり、この部分が欠点でもあります。

・特に、近年はその傾向が顕著なところもあり、「観るのに体力が必要」という前提がつきまとうところもあり、ツライところがあります。

・シャロン・テートについてがそれに近しいところもあり、かなりマニアックで凄惨な要素も含まれています。

・スタッフクレジットのフォントと色は、とことんタランティーノの好みなんだなぁとわかります。ジャッキーブラウンあたりから、このフォントを多様しており、フォントカラーは、「レザボア・ドッグス」から使用されています。

・レオナルド・ディカプリオとブラッド・ピットというこの二人だけでほぼ制作費が吹っ飛びそうな感じもしますが、そもそも会話劇が主体のタランティーノならではなところでもあり、さほど、その他の部分では、ロケ主体でもあり、制作を気にすることもないのかなあとも思えます。

・もともと史実である以上、最終的なオチについても想像はできるのですが、これもまた、予備知識が必要となるところ。

・いや、つまらないことはないのですが、一般の人には勧めづらい映画でもあり、個人的にも、タランティーノ映画としては、難解というわけではなく、予備知識アリが前提の予習復習映画と考えるのがよいのかもしれません。

・込められているメタファーや引用は小粋なところがあると思うのですが、純粋に映画を楽しむという視点では、ちょっと評価しづらいと思えるところです。

・主演2人の人気と知名度だけで、気楽に観られるわけではないので、注意が必要な映画です。

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド (字幕版)

 

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド (吹替版)

 

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