【日本映画】「パラダイス・ネクスト〔2019〕」を観ての感想・レビュー

【監督】
【出演】/カイザー・チュアン/マイケル・ホァン/大鷹明良/
【個人的評価】

【あらすじ】世間から身を隠して台北で生活をしていたヤクザ 島の前に、牧野という男が現れる。牧野は島の名前や身を隠した生活のことを知っていたが、牧野は何者かに命を狙われており、島は牧野の手助けをする。台湾東海岸の町・花蓮で出会った女性シャオエンにより、2人の過去が明らかになってくる。

パラダイス・ネクスト

退屈な印象もありますが、雰囲気を楽しむには良い作品

・半野喜弘監督は、1992年にヒップホップユニットNews From Street Connectionを結成し、音楽家として活躍後、プロデュース業を経て、映画監督としても活躍する多彩な才能を発揮しています。

・妻夫木聡は、高校生の頃からモデルなどで活躍し、1998年『すばらしい日々』でテレビドラマに初出演をし、2001年「ウォーターボーイズ」で映画初主演をしています。その後、映画とドラマに数多く出演し、2009年『天地人』でNHK大河ドラマの主演を演じています。主役から脇役までこなせる万能的で幅の広い俳優でもあります。

・豊川悦司は、劇団3〇〇に所属し、1992年テレビドラマ「NIGHT HEAD」で注目され、1995年「愛していると言ってくれ」で不動の人気を獲得します。脇役から主役まで器用な演技力のある俳優です。

・全編台湾ロケで描いたノワールサスペンス。

・物語は、ヤクザの男と素性の知れない男の2人が逃避行をしながらもその過去のひみつが明らかになっていくストーリーです。

・オープニングのタイトルとスタッフの演出は、ちょっとカッコいい感じがします。 

・台湾でのオールロケではありますが、アジア系な雰囲気ではあり、どこか昔のの映画のような印象がああります。

・説明が少ないところがあり、多少展開を見失いそうになりますが、主人公の2人の男が中心となる物語ではあるので、しっかり観ておけば、だいたいのことはわかるのかと思います。

・ただし、説明も少ないので、行間を読み取っていくところも必要になり、若干難易度はあります。

・台湾の独特な空気感と、地方の風景、ビビッドな色彩の画面構成などなど、映像美という点では、かなり見応えがあります。

・物語の展開にはモヤッとしたところがあり、どちらかといえば、雰囲気映画的なところはあります。

・自然の風景やバイクや車での疾走シーンなど、映像的な美しさは心癒されるところはありますが、あくまでのノワール的な内容でもあります。

・終盤は畳み掛けるように展開が急なところはありますが、この終盤と全体的な緩急については、計算があったのかもしれません。

・多少、退屈な印象もありますが、雰囲気を楽しむには良い作品です。

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