【監督】福田雄一
【出演】高畑充希/山崎賢人/菜々緒/賀来賢人/今田美桜/若月佑美/ムロツヨシ/佐藤二朗/斎藤工/
【個人的評価】★★★☆☆
【あらすじ】主人公 桃瀬成海は、26歳のOLとして仕事をしていましたが、実際には漫画やアニメやゲームやコスプレ、ボーイズラブを愛しているいわゆる腐女子。転職先の会社で、二藤宏嵩と再会するが彼もまた重度のゲームヲタクであり、腐女子であることを隠してきた成海は、宏嵩の提案で付き合うこととなる。
普通にコメディ映画として楽しますが、自分自身のヲタク要素を測るリトマス試験紙的な映画として鑑賞すると、さらに楽しめます
・福田雄一監督は、劇団第三舞台に影響を受け、1990年に劇団「ブラボーカンパニー」を旗揚げをしています。その後、独立をし、放送作家となり、多くのバラエティ番組を手掛けています。2009年『大洗にも星はふるなり』で監督デビューをしています。「勇者ヨシヒコシリーズ」の演出家としてもよく知られています。
・高畑充希は、幼いころから役者に興味を持ち、2005年『山口百恵トリビュートミュージカル プレイバック part2 ~屋上の天使』のオーディションに合格し、女優デビュー、その後2016年朝の連続テレビ小説「とと姉ちゃん」で主演を演じ、安定した人気のある女優です。
・山崎賢人は、中学生の頃にスカウトされ、雑誌のメンズモデルとして活躍、その後、2010年『熱海の捜査官』でテレビドラマデビューをし、2011年『管制塔』で映画初出演をしています。テレビや映画に多彩な才能で活躍している俳優です。
・漫画原作の作品であり、2014年に、作者ふじたがpixivに投稿し始めたことがきっかけで、書籍化もされています。
・オタク趣味を持つ女性に共感を得ており、2014年の次にくるマンガ大賞では「本にして欲しいWebマンガ部門」の1位になっています。
・物語は、隠れ腐女子のOLと重度のゲームヲタクとの恋愛をコメディタッチで描いた作品です。
・序盤から、隠れ腐女子である成海の行動が描かれていきますが、まあ、こういう人は意外と身近にもいるんじゃないかなぁと思わせる妙なリアリティもあります。
・高畑充希のヲタ的な会話と表現は、概ねこんな感じだと思うのですが、正直めんどくさい喋りをするようなぁとは思います。
・実際にこういう人に遭遇すると対応には困るのかと思いますが、波長が合うのであれば、それはそれで面白い友人には良いのかと思います。
・要所要所ミュージカル要素がありますが、まあ、これはこれで演出としてはアリなのかと思います。その要素とコスプレ要素という点では、マッチング的にはアリです。
・斎藤工が妙に線が細いようではありますが、斎藤工の存在感もあるわけで、山崎賢人もそうですが、いずれもヲタクのような雰囲気を醸し出そうとすると、印象と雰囲気が細くなってしまうマジックがあるのかもしれません。
・成海も確かに隠れヲタクではありますが、本心ではきちんと女の子的なところもあり、このあたりが、女性に人気が出た要素なのかもしれません。
・意外とヲタクという人種は遠い人のように感じている人も多いかと思いますが、本作を見てほとんどの内容に違和感を感じない場合は、自ら気がついていないだけで、十分ヲタク要素があるかと思います。
・普通にコメディ映画として楽しますが、自分自身のヲタク要素を測るリトマス試験紙的な映画として鑑賞すると、さらに楽しめます。