【洋画】「テッド・バンディ〔2020〕」を観ての感想・レビュー

【監督】
【出演】
【個人的評価】

【あらすじ】1969年シアトルを舞台。テッド・バンディはシングルマザーのリズとバーで出会い恋に落ちる。娘のモリーと3人で家庭生活を送っていたが、テッドが交通違反から怪しい袋が見つかり、殺人未遂容疑で逮捕されてしまう。

テッド・バンディ(字幕/吹替)

あえて実話をベースにしていなければ、ミステリー作品として楽しめたのかも知れません

・ジョー・バーリンジャー監督は、アメリカの映画監督で、2000年「ブレアウィッチ2」で長編映画監督デビューをしています。

・ザック・エフロンは、2000年頃からテレビドラマに出演をし、キャリアを積んでいきます。2003年「The Big Wide World of Carl Laemke」で映画デビューをし、以降、「ヘアスプレー」「グレイテスト・ショーマン」など、様々な映画に出演しています。

・原題の「Extremely Wicked, Shockingly Evil and Vile」は、テッド・バンディに死刑を言い渡す際、裁判長が読み上げた判決文の中に含まれていた文言となっています。

・物語は、テッド・バンディがシングルマザーのリズと出会い、家庭を築いて行きますが、連続殺人鬼であるということで、疑いをかけられるストーリーです。

・中盤まではふつうの物語ではありますが、主人公が連続殺人鬼なのかそうでないのかで、見え方が多少変わってきます。

・実際には本作は実話と言うこともあり、連続殺人鬼というのはほぼ確定しているわけですが、リズから見れば、その真相は信じたくないと言うところもわかるような気がします。

・ただしその心理描写はちょっと浅いような印象もあり、テッド・バンディに惹かれていくところには多少説得力に欠ける気もします。

・殺人現場を描く話ではなく、主人公を中心にその見えづらかった人間的な一面を描いており、実際の実話と本作の創作のどちらを先に知るかで、その印象も大きく変わってくるのかと思います。

・エンドクレジットで30人ほどの被害者の名前が出てきますが、すでに真相は解明できないところはあり、このリストを最後に見たときに、現実に引き戻される印象があります。

・自分自身で弁護をするなど有能な感じもしますが、やはり、真相はわからないところもあるのでモヤモヤします。

・ザック・エフロンのイケメン感から同情しそうな気もしますが、連続殺人自体の動機はほぼ描かれないところもあり、物語としては不完全燃焼な点もあります。

・あえて実話をベースにしていなければ、ミステリー作品として楽しめたのかも知れません。

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