【監督】コラリー・ファルジャ
【出演】マチルダ・ルッツ/ケビン・ヤンセンス/バンサン・コロンブ/ギョーム・ブシェド
【個人的評価】★★★☆☆
【あらすじ】セレブリティ若者のリチャードと不倫関係にあるジェニファーは、荒野にある別荘に来ていた。狩猟仲間の男たちが予定よりも早く別荘に訪れ、そこでジェニファーが男たちに襲われる。口封じのため男たちはジェニファーを崖から突き落とす。そこから復讐が始まる。
「そりゃないな」と思わせるよりも前に、物語を強引に進めるところもこの映画のB級たるところ
・コラリー・ファルジャ監督は本作が長編映画デビューの女性監督です。
・当初の進行から予想がつきにくい方向に話が展開するところは、個人的にツボ。
・「まあ、そうなるようなぁ」という状況になってしまう序盤は気軽に展開が読めるのですが、崖から突き落とされたあとの展開はどう見てもB級映画の極み。
・崖から突き落とす前と後のリチャードの描き方も多少キャラクターが変わったよなぁと思うのですが、このあたりは容赦ない非情さのある描き方がされています。
・女性監督の描く雰囲気って「こんなものかなぁ」というのを超えてかなり男女の描き方に容赦なく、むしろこのグロさと痛々しさは、映画的表現としてアリです。
・B級映画さながらの展開で、崖以降と崖以後では暴走さ加減が大きく変わります。
・自ら傷を治すシーンや血みどろの中での銃撃戦、崖下からの脱出など、痛々しさが延々とあり、まずこの部分が受け入れられない人にはおすすめはできません。
・しかし、耳の近くを撃たれたときの表現や痛々しさの表現は興味深く、こういう要素はよくできています。
・ジェニファーの超人的な回復力は映画だからとしたとしても、「そりゃないな」と思わせるよりも前に、物語を強引に進めるところもこの映画のB級たるところかもしれません。