【監督】アニーシュ・チャガンティ
【出演】ジョン・チョウ/デブラ・メッシング/ジョセフ・リー/ミシェル・ラー
【個人的評価】★★★★☆
【あらすじ】物語はすべてパソコンの画面の中で展開するサスペンス映画。主人公は一人娘を持つデビッド。ある日娘のマーゴットが行方不明となり、娘の行方を探すためSNSにログインをする。SNSでは、父親デビッドの知らない娘の一面があった。
今までのサスペンス映画では見られなかった手法が優れているので、サスペンス映画が好きな方にはオススメ
アニーシュ・チャガンティ初監督作品
ストーリーの全てがパソコンの画面上で展開されるという異色の作品
SNSが誰にでも当たり前のツールとなりながらも、本来の人物とは異なる一面を表現している事で、身近なのに意外と知らないような事で成り立っていることに視点を置いた作品。
行方不明となった娘の行動を追う手段がインターネットというところが面白く、置き去られたパソコンから手がかりを探していく方法が面白い。
セキュリティ上、しっかりと管理していれば、ここまで搜索できないのですが、家族のパソコンというところがミソ。
パスワードの再発行という手段でSNSのログインをします。SNS上では、知らない人もたくさんいる状態で、もちろんインターネット上でしか会ったことがないという現象も起こります。この辺りがインターネットならではの展開で、実際の人物とインターネット上の人物の差が出てきます。
捜査に協力してくれる刑事も現れ、独自の捜査と並行して徐々に真実に迫ります。
画面上のみで表現する手法が面白く、どこまでが真実でどこまでが虚構かというところにも、インターネットの面白さと複雑さを巧みに表現しています。サスペンス映画ならではのどんでん返しもあり、飽きさせる要素がありません。
想定出来そうな展開でもありますが、見終わった後にはモヤモヤしたところが残るのも否めません。
今までのサスペンス映画では見られなかった手法が優れているので、サスペンス映画が好きな方にはオススメできます。