【洋画】「グラウンド・デス〔2018〕」を観ての感想・レビュー

【監督】

【出演】/サムソン・セミア/クレシミル・ミキッチ/サルヴァトーレ・ストリアノ

【個人的評価】

【あらすじ】コペンハーゲンの地下鉄工事現場を舞台にしたサスペンス。地下鉄建設のPRとして現場に訪れた リーが主人公。トンネル工事の圧気作業の取材として、地下20メートルの気圧作業室に入る。ベテラン作業員イーヴォと出稼ぎ労働者バランの案内で気圧作業室に入るが、トンネル内の火災で3人は閉じ込められてしまう。

グラウンド・デス(字幕版)

あまり心地の良い映画ではありませんが、こういう人は少なからずおり、反面教師として参考になるのかも

・ラスマス・クロスター・ブロ監督は、本作が多分初監督作品です。

・いわゆる閉じ込められ型ストーリーとなっており、極限状態におかれたことにより、その場で起こる人間模様が描かれる映画です。

・閉所恐怖症や暗所恐怖症の人にはもれなく鑑賞はおすすめしません。

・と言いたいのですが、意外とそこまでの緊迫感はありません。

・理由は、主人公が取り乱していることで、イライラの方が募り、恐怖感を感じる前に、不満が募ります。

・3人が閉じ込められてしまいますが、主人公の女性、ベテラン作業員、出稼ぎ作業者がおり、現場の環境や減圧ということを理解していない主人公が最も危険な行為をはじめてしまいます。

・まあ、普段いるはずもない場所で、トラブルにあうということは、不安にかられてしまうことは当然かもしれません。

・当然かもしれないのですが、他に人も巻き添えにしなくてもというところはあります。

・物語の展開としては、こういった不協和音があることで、現場に空気が悪くなり、様々な問題が併発します。

・実際の事故現場ではあってはならないようなことですが、主人公の利己主義すぎる行為で、命を落とすものもいて、ひどすぎる主人公像ではあります。

・終盤の酸素吸入器を2人で分け合うシーンでも、自分の吸う分を多くしようと、出稼ぎ労働者に「借金の肩代わりをする」といい、生き延びようと考えます。

・生き延びたいという考えは「娘がいるから」という点が序盤に出てきますが、実際にはこの3人にはそれぞれ家族があり、当然誰しもが生き延びたいと願うわけです。

・人の醜い点を描き、最終的にはその行為を行ったものが現実に放り出される様は最終的に描かれませんが、判断を観る者に委ねる構成であります。

・あまり心地の良い映画ではありませんが、こういう人は少なからずおり、反面教師として参考になるのかもしれません。


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