【日本映画】「百円の恋〔2014〕」★★★☆☆【感想・レビュー】

作品紹介

【監督】
【出演】
【個人的評価】

【あらすじ】主人公は引きこもりの32歳 斎藤一子。自堕落な生活の末、家を追い出されてしまい、夜な夜な通っていた100円ショップで仕事を始める。さまざまな底辺の人たちがいる店に困惑しつつも、ボクシングの練習をする通称バナナマン 狩野祐二に興味を持つ。

百円の恋

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戦う前に負けてしまうよりも、一歩でも前に進もうとする姿は良かったです

安藤サクラ主演の映画。

ダメな人がたくさん出てくる映画です。

序盤は、家を出て一人暮らしを始めるまでの展開ですが、この駄目な生活をしている割には意外とすんなりと自立した感じで生活します。

とはいえ、吹き溜まりのような人たちが多々登場し、仕事をしている100円ショップでも、ダメな人が多く出てきます。

特に、廃棄する弁当を取りに来る元従業員等、ダメパターンな様子を描いていて、多少シンドいところもあります。

「ああは、なりたくないな」という気持ちも動き、観ていて悲しい気持ちとなります。

中盤からボクサーのバナナマンが登場しますが、結局夢破れたところもあり、色々と悲しいところが見えてきます。

人の醜さや、弱さが描かれながらも、流される前に、ボクサーとしての道を選びます。

この点においては、「なにかに挑戦することで、存在を確かめる」そんな要素があるのかもしれません。

自堕落だった生活でたるんでいた体型も、徐々にしなやかとなり、ボクサーとしての動きが取れる様になる安藤サクラのストイックなところは、ちょっと感動します。

試合のシーンでは、当然何もかもうまくいくという展開でもなく、だからこそ、挑戦する意味が見えてくるところがあります。

挫折してしまう者、それでも前に進もうとする者、様々な人間模様がありますが、戦う前に負けてしまうよりも、一歩でも前に進もうとする姿は良かったです。

主人公視点で進む映画なので、難解さはないですが、多少ネガティブな要素もありながら、何かを達成していくところに共感できれば良い映画と映るのかもしれません。

予告編

百円の恋

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