【洋画】「ゲット・アウト〔2017〕」★★★★☆【感想・レビュー】

作品紹介

【監督】
【出演】
【個人的評価】

【あらすじ】主人公はニューヨークに住む写真家クリス。彼は、彼女 ローズの実家に招待されるが実家には黒人の使用人がいた。翌日ローズの祖父を賛えるパーティがあるが集まった人は白人ばかりだった。

泣きながら笑う黒人の使用人の演技が一番怖かったように思います

ジョーダン・ピール監督は、コメディアンの道に進みコメディ番組を制作していましたが、脚本を執筆し、自らが映画監督をした監督デビュー作「ゲット・アウト」が評判となり、アカデミー脚本賞を受賞しています。

もともとは、コメディ系を専門としていたのですが、なぜか本作では、サスペンス・ホラーというジャンルの作品です。

これは、コメディとホラーは紙一重というところがあるようです。

ダニエル・カルーヤは、演劇の脚本を9歳より執筆し、その後、俳優としてデビューしています。2006年「Shoot the Messenger 」で映画初出演をし、その後、2017年「ゲット・アウト」で高い評価を得ています。2021年「ユダ&ブラック・メシア 裏切りの代償」では、第79回ゴールデングローブ賞 助演男優賞を受賞しており、今後の期待できる俳優です。

2017年(第90回)アカデミー脚本賞受賞。

本編は、どこか妙な雰囲気のある一家に招かれた黒人のお話。と書いてしまうと誘導になってしまうようなほど、綿密な脚本です。

本作は2回観ることをおすすめします。初回は最後のオチを知るために。2回目はその伏線を理解するために。

なお、この映画にはエンディングは2種類用意されていたようですが、ハッピーエンドとなるエンディングを採用したようです。

序盤の意味のあるようなないようなシーンもしっかりと終盤で回収されています。仮面と自動車がそれを示しています。

紅茶と綿花が物語に関わっていますが、これも、黒人奴隷の際に、綿花や紅茶の原料を収穫するために働かされていたというメタファーもあります。

一家にいる黒人にも注目です。彼らはなぜ帽子をかぶっているのか。ここにも綿密に計算された伏線があります。

伏線が見事に回収される物語は、スッキリと観られる映画ではありますが、気になるのは、終盤はネタバレをしつつも妙に強引な点も否定できないところです。とはいえ、わかりやすい展開の物語ですので、展開を見失うこともないと思います。

泣きながら笑う黒人の使用人の演技が一番怖かったように思います。

予告編

ゲット・アウト(字幕版)

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