【洋画】「スター・ウォーズ エピソード4 新たなる希望〔1977〕」★★★★★【感想・レビュー】

作品紹介

【監督】
【出演】
【個人的評価】

【あらすじ】遠い昔、はるか彼方の銀河系で…。 ジェダイ騎士団と旧銀河共和国が滅亡したあとの時代。かつて平和だった銀河系は銀河帝国による圧政下にあり、反乱同盟軍のスパイが帝国軍の誇る宇宙要塞である初代デス・スターの極秘設計図のデータを密かに盗み出す事に成功したが、スターデストロイヤーに拿捕される。設計図をドロイドに隠して脱出した2体のドロイドは、惑星タトゥーインで主人公 ルーク・スカイウォーカーと出会う。

歴史に確実に残る超名作として見たことのない世界観を作り上げており、観ずに死ねないとんでもない名作

ジョージ・ルーカス監督は、本作は3作目の長編映画。この映画の制作のために、インダストリアル・ライト&マジック(ILM)を設立し、のちの特撮映画に大きな影響を与えています。

本作の制作の際の監督としての収入は、5000万円と言われており、映画のヒットの影響で監督料の上乗せが20世紀FOXから提案されたものの、これを断り、マーチャンダイジングの権利をもらい、後に莫大な収入としています。

また、同時期に公開していた「未知との遭遇」の収益歩合をと交換をし、印税の2.5%はスピルバーグの利益となっています。

主演のマークハミルは、当時TVを主に活躍しており、長編映画初デビューの作品が本作となりますが、本作以後は役者としてはイメージが強かったこともあり、ヒット作に恵まれているわけではありません。

ハリソン・フォードは、俳優として活躍するチャンスを模索しながら、大工としての仕事をしており、大工仕事を通じて知り合った映画プロデューサーから、本作の推薦を受け、ハン・ソロ役を演じています。

ハン・ソロのアウトローな役どころとキャラクターが好評でもあり、主役以上に人気なキャラクターとなっています。

物語は、宇宙戦争が起こっている遠い昔の遥か彼方の銀河系のストーリーであり、昔と言いつつも、技術力は今の地球では実現できないようなSFです。

二体のドロイドは、R2-D2とC-3POという、電子コントロールのドロイドと翻訳ロボットの組み合わせで、このコンビは、スターウォーズの全作品で登場するアイコン的キャラクターです。

序盤の拿捕されるシーンでは、CGのなかった時代に模型と撮影技術のみで描かれており、リアル感を感じさせる映像になっています。

味方が追い詰められる演出には、かなりの緊迫感があり、壁一枚越しに敵がいるようなそんな演出にも感じます。

さらに登場するクロづくめのダースベイダーの呼吸音と恐怖感のある仮面には、帝国軍の脅威さを表現するツカミとしてコレほどのインパクトは無いように思います。

宇宙船のデザインも、無機質感の高いデザインとなっており、世界観の構築をたった10分程度で印象付けるところは、この作品の練り込まれたところを象徴しています。

惑星タトゥーインの映像はそこから飛躍して、砂漠にロボットという見た目に斬新な印象を受けます。

それは機械には埃やゴミが大敵であるという印象を覆すようなところがあり、ロボットが砂漠で歩行する点もこの世界観を強調しているところでもあります。

そこから主人公のルークが登場をしますが、整った顔立ちでもあり、まさしくヒーローを描くにぴったりなところもあります。

完全無欠なヒーローではなく、どこか頼りげないながらも、前向きなところが交換の持てるところにあると思います。

タトゥーインの砂漠のはずれで出会うベンケノービの登場で、この作品の根幹が見え始めます。

なお、もともとはこのベンケノービーの役は三船敏郎にも話があったそうですが、結局はイギリスの名優のアレックギネスが演じています。

その後、色々なことが起こり、ドロイドからのメッセージにあったレイア姫救出のために、ルークは旅立ちを決意します。

この凛々しい感じの旅立ちにもう一つ頼もしい要素が、ハンソロの登場です。

ならず者で通っているハンソロですが、ミレニアムファルコン号の持ち主でもあり、その宇宙船は宇宙一速く飛び、帝国軍の追手を簡単に振り切れると豪語するところがあります。

確かに高速飛行をするミレニアムファルコンですが、非常にポンコツなところもあり、ルークは初見でもガラクタ呼ばわりしています。

この表現と印象が後々の凄さを引き立てるところでもあり、意外と好演出なところがあります。

また、独特なミレニアムファルコンのデザインは、スタッフたちがピザを食べた時に思いついたアイデアであり、さらに外装の各部品のほとんどは日本製のプラモデルの寄せ集めでできています。

p-bandai.jp

そのミレニアムファルコンの凄さから、次は巨大さがすごいデススターが登場しますが、この設定も面白く、潜入してからの、レイア姫救出シーンでは、メインテーマもBGMとして使われ、個人的にはこの作品で数多くの好きなシーンの一つとなります。

ダースベイダーとルークは直接お互いを知らないまま本作が終わる点もよくできており、続編を描く要素としての期待感も高める展開となっています。

ライトセーバーは当時はCGではなかったので、蛍光灯のようなものを使っていたため、過剰に振り回すようなことはせずに殺陣を行なっています。

オビワンが、ダースベイダーと戦うためにライトセーバーを出力するシーンでは、画面構成を計算して斜めにライトセーバーを伸ばすことで、いかにも光が伸びているSFな武器として描かれています。

これは、オビワンの手首の動きを見ると、長い棒を傾けていることがわかります。

オビワンの消え方には、後々ジェダイナイトの特長を示したところになりますが、初見では、どのようにやられたのかわかりにくくなっているところも、続く物語として意味を持たせています。

最後のデススターを破壊するための空中戦はカッコいいところの目白押しで、特にミレニアムファルコンが登場するところのカッコよさもスターウォーズの歴代の好きなシーンの一つでもあります。

このときのハンソロの耳掛け通信機も小粋でたまらないのです。

最後の勲章授与のシーンですが、多くの共和国軍の人々は絵となっており、実際の人物に馴染むようになっていて見分けをつけづらくなっています。

あと、有名なところでは、C-3POの体に撮影カメラが映り込んでいるというトリビアもあります。

スターウォーズは、どの国でも観られるように、言語を書き表すことは徹底して避けていますが、本作では動力源のところに英語が使われています。ちょっと残念ですが、DVD等では修正されているそうです。

CGのなかった時代に特撮で描いたSFには、ILMのこだわりが詰め込まれていますが、この作品を発端として、歴史に確実に残る超名作として見たことのない世界観を作り上げており、観ずに死ねないとんでもない名作です。

予告編

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