【日本映画】「ピースオブケイク〔2015〕」を観ての感想・レビュー

【監督】
【音楽】
【声優】
【個人的評価】

【あらすじ】主人公 梅宮志乃は普通の24歳。流されるまま付き合っている彼氏もいますが、バイト仲間の男性と浮気をしてしまい交際が泥沼化します。後ろめたさもあったのでバイトを辞め、新しい環境でやり直そうとします。新しい生活が始まり、バイト先の店長が隣に住んでいることがわかります。そのバイト先の店長に好意を抱き始めます。

ピース オブ ケイク

とにかく一癖ある青春恋愛映画として疾走しきっています

・名作「アイデン&ティティ」の田口トモロヲ監督映画。

・一筋縄ではいかない経歴のある監督だけに、本作も色々破綻しているような映画を期待しますが、本作はそういった要素は抑えられています。

・めんどくさい主人公とめんどくさいビデオ屋店長の恋愛物語ですが、書いている通り、めんどくさい。

・しかしそのめんどくささがやみつきになるのは多部未華子が妙に可愛く見えてしまうマジックと綾野剛が妙にカッコよく見えてしまうマジックなのかもしれません。いや、綾野剛は普通にかっこいいですが、謎多すぎな男です。

・色々とラブシーンがありますが、この辺りのドキドキ感はPG12指定程度のを超えるような演出です。

・結局夢オチのようにも見えますが、きちんとオチはあります。

・なお題名「ピースオブケイク」とは一切れのケーキという直訳で、本意は「たやすいこと」という意味があります。

・そんな意味の映画ですが、内容はこじらせ過ぎてたやすいことのようには全く見えません。ここに田口トモロヲ監督のクセがあるのかもしれません。

・「アイデン&ティティ」「色即ぜねれいしょん」と続いての第3作目ですが、前2作に出演しているが脇役として強烈に光ります。

・むしろ峯田和伸の濃さと田口トモロヲ監督の一癖ある演出は、主演の2人で中和されつつも、多少濃い映画として成立したのかと思います。

・ジョージ朝倉原作の漫画をこの濃さで絶妙に描いた迷作だと思います。

・とにかく一癖ある青春恋愛映画として疾走しきっています。


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