作品紹介
【監督】ウェス・アンダーソン
【出演】ベニチオ・デル・トロ/ミア・スレアプレトン/マイケル・セラ/リズ・アーメッド/トム・ハンクス/ブライアン・クランストン/マチュー・アマルリック/リチャード・アイオアディ/ジェフリー・ライト/
【あらすじ】架空の独立国フェニキアが舞台。ヨーロッパの大富豪ザ・ザ・コルダは、フェニキア全域を整備する「フェニキア計画」を画策する。
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画作りと絶妙なテンポはウェス・アンダーソン監督作品でしか見られない
ウェス・アンダーソン監督は、1992年「Bottle Rocket」で短編映画を制作し、1996年「アンソニーのハッピー・モーテル」で長編映画監督デビューをしています。1998年「天才マックスの世界」2001年「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」で高い評価を得て、アカデミー脚本賞にもノミネートされています。独特な群像劇スタイルの作品が多く、「ダージリン急行」「ムーンライズ・キングダム」「グランド・ブダペスト・ホテル」など、高い評価の作品が多数ある監督です。
ベニチオ・デル・トロは、1988年『ピーウィーの空飛ぶサーカス』で映画デビューをしています。1989年「007 消されたライセンス」で強烈な印象を残し、1995年「ユージュアル・サスペクツ」ではインデペンデント・スピリット賞 助演男優賞を受賞しています。その後、「バスキア」「ラスベガスをやっつけろ」「スナッチ」に出演し、2000ねん「トラフィック」では、アカデミー助演男優賞を始め、数々の映画賞を受賞しています。「21グラム」「チェ 28歳の革命 / 39歳 別れの手紙」「ロープ/戦場の生命線」「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」など、数々の作品に出演しており、独特な存在感を放つ名優です。
2025年・第78回カンヌ国際映画祭コンペティション部門出品。
物語は、複数の都市国家からなる架空の独立国フェニキアが舞台。ヨーロッパの大富豪ザ・ザ・コルダは、フェニキアの国のインフラ整備を統合する「フェニキア計画」を画策する。
映像を観るだけで、ウェス・アンダーソン監督作品とすぐに分かってしまうようなテイストが予告編の時点で感じられます。
本作は、ロマン・コッポラとストーリーを作り上げた作品で、スパイブラックコメディというジャンルになるそうです。
ウェス・アンダーソン監督映画は過去作からの常連が多く、ベニチオ・デル・トロも『フレンチ・ディスパッチ』に続いての出演であります。
内容自体は、ウェス・アンダーソン監督作品ということを踏まえると、特に内容は必要とはしないところもあり、ハマる人にはハマりますが、関心のない人には退屈な作品になってしまうと思います。
振れ幅の大きい好みの作品かと思いますが、画作りと絶妙なテンポはウェス・アンダーソン監督作品でしか見られないところはあります。