作品紹介
【監督】石川淳一
【出演】間宮祥太朗/佐藤二朗/川栄李奈/長田成哉/DJ松永/瀧本美織/根岸季衣/髙嶋政伸/斉藤由貴/石坂浩二/
【個人的評価】★★★☆☆
【あらすじ】主人公 雨宮はオカルト関連の動画クリエイター。ある日、マネージャーから不可解な間取りの一軒家を紹介され、調査を始める。
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できれば予想の斜め上を行くところは欲しかったです
石川淳一監督は、テレビドラマの演出をおこない、2001年「ココだけの話」で初演出を行っています。2015年『エイプリルフールズ』で映画監督デビューをしています。
間宮祥太朗は、中学生時代から読者モデルとして活躍し、2008年『スクラップ・ティーチャー~教師再生』で俳優デビューをしています。その後、2017年 『お前はまだグンマを知らない』で映画初主演をし、テレビや映画で活躍をしています。
佐藤二朗は、広告代理店で仕事をしながらも、劇団ユニット「ちからわざ」を旗揚げし、その後、劇団「自転車キンクリート」にも入団しています。1983年「アイコ十六歳」で映画デビューをし、テレビや映画などヒトクセある雰囲気のある俳優です。
物語は、オカルト動画クリエイターが、とある不思議な間取りの家を調査していくうちに、意外な事実にたどり着いていくストーリーです。
映画が始まる前に原作者 雨穴氏が本作の説明と小説の「変な家」の解説を行い、本作の特殊な作風と、小説からつながった第5章である説明がされます。
もともとは、ウェブライターの雨穴による創作ではあり、不動産ミステリー小説として異彩を放っていたところはあります。
オカルト専門のYouTuberがとある家の設計をもとに、設計士とともに不思議な家を調べていきますが、設計士を演じるのが、佐藤二朗でもあり、設計図をもとに調査していく流れが面白いです。
想定で調査を繰り返していきますが、事件性が出てくることで、実際に家を調査することになります。
想定どおりの仕掛けが家にはあったのですが、これは映画のチラシにも間取りが掲載されていることもあり、すでにその間取りを出していることでネタバレはされています。
とはいえ、内容がわからないと理解は難しいところでもあるので、後付で「そうなっていたのね」とわかる仕組みです。
中盤以降は、間取りの話から逸脱した呪いの話となり、ちょっと現実的で論理的なところもあった間取りの話から離れていくのがちょっとモヤモヤします。
結局、謎のネタフリとしてのツカミはよいのですが、その内容の落とし所に、予想の斜め下に行くようなところでもあり、もうちょっと理詰めな内容でまとめてくれればよかったような気もします。
結果的に、創作物が原作でもあるので、何でもアリな展開とはなりますが、できれば予想の斜め上を行くところは欲しかったです。