作品紹介
【監督】ジェシー・V・ジョンソン
【出演】ブルース・ウィリス/オルガ・キュリレンコ/マイケル・ルーカー/ジョン・マルコヴィッチ/マイケル・ローズ/ローレン・ブリオーリ/ロレンツォ・アントヌッチ/ヴァディール・デルベス/
【個人的評価】★★★☆☆
【あらすじ】主人公 ゲイブは、麻薬組織のボス アーノルドから暗殺を請負い、的確に仕事をこなす凄腕の殺し屋。愛する妻を組織に殺されたことで引退を決意するが、最後の任務として女刑事の暗殺を依頼される。
サブスクで観る
アクション作品としても、テキトー感なブルース・ウイリスの名前貸し映画ではないので、サクッと観るのに良いです
ジェシー・V・ジョンソン監督は、1998年「Death Row the Tournament 」で映画監督デビューをし、その後、コンスタントに作品を作り出しています。もともとは、スタントマンでもあり、『M:i:III』『チャーリーズ・エンジェル』『猿の惑星』『スターシップ・トゥルーパーズ』『宇宙戦争』『トータル・リコール』『シン・レッド・ライン』『ターミネーター3』などの作品にスタント出演をしています。
ブルース・ウィリスは、TVドラマ『こちらブルームーン探偵社』で話題となり本作に抜擢、一躍アクション俳優として注目され、アクションからコメディまで幅広い役どころを演じますが、一時低迷し、『パルプ・フィクション』の重要な役で再注目され、1998年の「アルマゲドン」で見事に返り咲きます。さらに「シックスセンス」では演技も評価されトップアクターとして地位を確固たるものとします。その後も「ダイハードシリーズ」や「エクスペンダブルズ」に出演し、話題性の高い俳優です。
オルガ・キュリレンコは、ウクライナ出身の女優で、ファッションモデルとしてキャリアを積み、2005年『薬指の標本』で映画初出演をしています。2005年007シリーズ第22作目『007 慰めの報酬』でボンドガールも務め、様々な作品に出演をしています。
物語は、的確に仕事をこなす凄腕の殺し屋が、妻の死をきっかけに殺し屋稼業を引退するが、最後の仕事として依頼されたターゲットは妻に面影が似ている女刑事だったというストーリーです。
序盤から、とある男が霊安所でとある人の死を確認しているシーンが描かれます。
本作は、ブルース・ウイリスの引退を目前として、数多くの出演をしているブルース・ウイリス出演作の一つです。そのため、その多くは、名前貸しのような作品も多いのですが、今回は、オルガ・キュリレンコやジョン・マルコヴィッチなど、意外と配役的にはコストがかけられている作品でもあります。
中心となる人物は、殺し屋のゲイブでもありますが、要所要所でブルース・ウイリスが締めてくれるポジションでもあり、意外と映画的には楽しめるところはあります。
女刑事でもあるオルガ・キュリレンコ演じるフリンが暗殺のターゲットとなりますが、この配役が絶妙でもあり、物語をしっかりと引っ張ってくれます。
ブルース・ウイリス自体も事件の黒幕として中盤や終盤でしっかりと見せ場もあり、よくできているところではありますが、昨今のブルース・ウイリス作品のシナリオがどれも似たような配役の作品が多く、いまいちハマリ役なのかどうかはわかりません。
中盤でオープン具での行動がリフレインされますが、この流れでだいたい内容がつかめるようになると思います。
オルガ・キュリレンコが出ている以上、彼女が主人公のようにも見えますが、その見方でも問題はないです。
終盤の展開は概ね想定ができるところになりますが、序盤の展開と終盤の屋敷での攻防はきっちりとアクション作品として緊張感があります。
物語の結末は、意外とサクッと描かれますが、この展開もさほど違和感なく当然な流れにも思えます。
92分という内容でもあり、ちょうどいい長さの作品でもあり、アクション作品としても、テキトー感なブルース・ウイリスの名前貸し映画ではないので、サクッと観るのに良いです。