【監督】平川雄一朗
【出演】藤原竜也/有村架純/石田ゆり子/杉本哲太
【個人的評価】★★★☆☆
【あらすじ】主人公は、売れない漫画家兼フリーターの藤沼悟。ある日事件や事故が解決するまで時間がループする現象が起こる。何度かループを繰り返す中、母親が殺害される事件が起こり、18年前に時間が巻き戻る。18年前に起こった事件と母親の死に関連があることがわかる。
漫画とアニメは未見で本作品を観たのですが、細かいところは目を伏せるとしても、楽しめた作品
・平川雄一朗監督は、テレビ制作の演出に関わり、2003年『Stand Up!!』で初演出をし、2007年『そのときは彼によろしく』で初映画監督としてデビューしています。
・藤原竜也は、1997年に蜷川幸雄演出の舞台「身毒丸」で主役オーディションで選ばれ、俳優デビューをしています。2000年「バトル・ロワイアル」で主演に抜擢され、その後テレビや映画だけでなく、舞台など幅広い活躍をしている俳優です。
・有村架純は、2010年に『ハガネの女』でドラマ初出演をし、その後、連続テレビ小説 『あまちゃん』で小泉今日子演じる主人公の母親の若かりし頃を演じて人気となり、高感度の高い役者です。
・原作は、三部けいによるミステリー漫画。
・原作漫画と映画版では要所要所の設定が異なります。
・とはいえ、原作マンガは全9巻もあり、それを2時間の内容にまとめるのも無理があるので、別物感があったとしても仕方のないところだと思います。
・時間が巻き戻るという「リバイバル」という設定は、面白い。
・18年前にリバイバルをするというところで、「おや?」と思わせる仕掛けも面白く、単純な事件でとどまらない要素を見せるところはミステリーとして面白い。
・問題は、マンガ、アニメ、実写と作品化されているところで、どれが一番おもしろいのかというところ。
・それぞれの作品には色々な制約もあり、必ずしもどれが最高かとは言いにくいところもあるように思えます。
・当然、初めて世に発表されたマンガが最も衝撃があったことは間違いないとしても、その後発表されるものは、すでに用意された内容の焼きましでしかなく、やはりインパクトには欠ける。
・その上で、作品の価値がどこにあるのかを考えたとき、実写やアニメ、漫画、どれにもそれぞれの魅力があってよいのかと思います。
・漫画とアニメは未見で本作品を観たのですが、細かいところは目を伏せるとしても、楽しめた作品だったかと思います。
・作品との出会い方で、良作とも駄作とも取れてしまいますが、何も情報もない状態で作品に触れたときが、その作品のもっとも大切な出会い方かと思います。
・作品への興味というのは時間が経つにつれて薄れていく以上、鑑賞する環境を整えて鑑賞できれば、しっかりとその作品の良さに気がつけるのではないかと思います。