【日本映画】「Diner ダイナー〔2019〕」を観ての感想・レビュー

【監督】
【原作】
【出演】/玉城ティナ//斎藤工//小栗旬/土屋アンナ//奥田瑛二/
【個人的評価】

【あらすじ】主人公 オオバカナコは、日給30万円のアルバイトに手を出したことで、闇の組織に身売りされてしまう。そこは殺し屋専用の食堂「ダイナー」と呼ばれ、店主兼元殺し屋の天才シェフ ボンベロの店だった。

Diner ダイナー

すべては創作であり、その創作をここまで盛って映像化している点は良かったと思います

・蜷川実花監督は、父親に演出家の蜷川幸雄を持ち、芸術系の学校でデザインを学んでいます。2007年「さくらん」で映画監督デビューをしており、2010年にはAKB48「ヘビーローテーション」でプロモーションビデオも手掛けています。写真や映像媒体で才能を発揮している人です。

・藤原竜也は、1997年に蜷川幸雄演出の舞台「身毒丸」で主役オーディションで選ばれ、俳優デビューをしています。2000年「バトル・ロワイアル」で主演に抜擢され、その後テレビや映画だけでなく、舞台など幅広い活躍をしている俳優です。

・玉城ティナは、「ミスiD2013グランプリ」を受賞しており「ViVi」の専属モデルとなり、2014年には『ダークシステム 恋の王座決定戦』でドラマデビューをしています。2018年「わたしに××しなさい!」では、映画初主演を努め、ドラマや映画に活躍する女優です。

・キャッチコピーは「ようこそ 殺し屋専用の食堂ダイナーへ。」「美味いメシを食うか? それとも死ぬか?」「客は全員、殺し屋。命が“クズ同然”の食堂ダイナーで、殺し合いゲーム開宴。」となっています。

・物語は、殺し屋を相手とする特別な食堂で働くことのなったオオバカナコとその食堂の天才シェフ ボンベロのストーリーです。

・本作は、平山夢明の小説が原作となっており、週刊ヤングジャンプでマンガ連載もされています。

・序盤から、独特の色彩と画面構成でアクの強い印象を受けますが、いつもながらの蜷川実花作品でもあり、このテイストは好みにも寄りますが、彼女にしか出せないような雰囲気ではあります。

・オオバカナコという名前は意図的でもあり、主人公であるからこそ、同一視することなく、観続けることができます。

・ボンベロの登場から、物語の主軸がボンベロとそのお客となってくることで、さらに主人公の色は薄くなりますが、登場してくる殺し屋の個性が強すぎるのだから仕方ない。

・この殺し屋たちが入れ替わりに食堂にやってきて物語が進んでいく構成で、終盤では当然、ひねりを加えてきます。

・世界観が強いところと、極彩色の映像、そして、現実味が多少薄いところがあり、この部分をしっかりと割り切ることで、楽しめる作品かと思います。

・やはり、藤原竜也の藤原節がとてもマッチするような映像観であり、藤原竜也のための藤原節を心ゆくまで堪能できるそんな作品です。

・賛否はあるかと思いますが、すべては創作であり、その創作をここまで盛って映像化している点は良かったと思います。

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