【監督】マイケル・ドハティ
【出演】カイル・チャンドラー/ヴェラ・ファーミガ/ミリー・ボビー・ブラウン/ブラッドリー・ウィットフォード/渡辺謙/サリー・ホーキンス/チャールズ・ダンス/トーマス・ミドルディッチ/アイシャ・ハインズ/オシェア・ジャクソン・Jr/デヴィッド・ストラザーン/チャン・ツィイー/
【個人的評価】★★★☆☆
【あらすじ】神話の時代に生息していたであろう怪獣が復活する。モスラ、ラドン、キングギドラが蘇り、世界を破滅へと導こうとするなか、生物学者の芹沢や、ヴィヴィアン、考古人類学者のアイリーンが所属する未確認生物特務機関モナークが対策を講じ始める。
難解な要素もすくないので、サクッと楽しめる娯楽作としての落とし所は問題ない完成度
マイケル・ドハティ監督は、ニューヨークで映画製作を学び、2005年『ブライアン・シンガーの トリック・オア・トリート』で監督デビューしています。その後、漫画や映画を制作しています。
カイル・チャンドラーは、学生時代から演劇を学び、1992年「ピュア・カントリー」で映画デビューしています。テレビや映画で徐々に出演作を増やしている俳優です。
日本ではゴジラ65周年記念作品として本作を取り上げています。
序盤では、世界各地で休眠状態のタイタンが発見され、怪獣の存在が一般的な世界観の説明をしています。
モスラの幼虫とその交流と飼いならしに成功し、モナークの人々のなかで、怪獣調査が進みます。
このモナークという組織は、様々な人種の人で構成されているので、日本人や中国人が登場します。
このあたりは、人類VS怪獣という図式をわかりやすく描いているところもあり、国家という要素はあまり感じさせないところがあります。
世界的に壊滅状態に追いやられていく状況の裏にはいままでハリウッド詠歌で作られたゴジラよりも振り切った感があります。
その振り切り方は、登場する怪獣の種類にもなります。
「ラドン」「キングギドラ」「モスラ」「キングコング」などなどの怪獣が登場し、しっかりと要点を押さえた描き方となっています。
実際にゴジラが出てくるのは中盤以降となりますが、さほど活躍するわけでもありません。
というよりかは、大怪獣大行進かのような展開ですが、よくよく思うと、マーベルシネマティックユニバース(MCU)のような仕掛けのようにも見え、むしろ受け入れやすい点が大きかったと思います。
日本のオリジナルのゴジラのオマージュもきっちりと抑えてあり、音楽も含めてゴジラといえます。
登場する怪獣がやたらデカイという点と、そのデカさからの登場の演出はかなり迫力があり、ハリウッド版ゴジラとしては、やっと、アメリカならではの描き方を見つけてくれたような気もします。
実際のストーリーについては、それなりの展開ではあり、難解な要素もすくないので、サクッと楽しめる娯楽作としての落とし所は問題ない完成度かと思います。
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