作品紹介
【監督】セドリック・クラピッシュ
【出演】アナ・ジラルド/フランソワ・シヴィル/
【あらすじ】主人公 メラニーは、がんの免疫治療研究で働くかたわら、一夜限りの恋を繰り返しており、そんな孤独に悩む女性。倉庫で働く青年レミーもまた、日々の生活に悩み、セラピーに通う。そんな2人の男女を描いたラブストーリー。
セドリック・クラピッシュ監督は、フランス出身の監督で、アメリカで映画製作を学んだのち、1985年のレオス・カラックス監督作品「汚れた血」で照明部のスタッフに参加しています。1992年「百貨店大百科」で長編映画監督デビューをし、セザール賞にノミネートしています。その後、1996年「猫が行方不明」でベルリン国際映画祭の映画批評家協会賞を受賞しています。自身監督作では、ワンカット登場することがよくあります。
個人的に「スパニッシュアパートメント」がとても名作と思っています。
アナ・ジラルドは、名優イポリット・ジラルドと女優イザベル・オテロの娘となり、1991年「愛のあとに」で映画デビューしています。2010年「消えたシモン・ヴェルネール」で、2010年カンヌ国際映画祭「ある視点」部門でお披露目され、評価されています。そのほかに演劇界にも出演をして活動の幅を広げています。
フランソワ・シヴィルは、演技の勉強をし、2005年『Le Cactus』で映画デビューをしています。その後、2017年『おかえり、ブルゴーニュへ』で、クラピッシュ監督作品に出演しています。近年出演作が増え、注目されている俳優です。
物語は、パリを舞台にしたアパートの隣り合う部屋に住むそれぞれの男女の恋愛を描いたストーリーです。
アナ・ジラルドとフランソワ・シヴィルは、2017年『おかえり、ブルゴーニュへ』で共演をしており、本作は、同じクラピッシュ監督作で再度共演をしています。
SNSでは埋められない孤独や仕事に対する不安を抱いた男女を描いた内容で、運命的なものを描いている作品でもあるようです。
セドリック・クラピッシュ監督作品としては、フランス映画ながら、軽妙なところもあり、演出の妙が見え隠れする作品が多いです。
こればかりは映画とのフィーリングではありますが、個人的にはこのセドリック・クラピッシュ監督のテイストは好みではあります。
上映劇場は少ないので、劇場で観られる人は少ないのかもしれませんが、ミニシアター系が好きな人には気になる作品可と思います。
2020年12月11日から上映するのは、札幌・東京・横浜・千葉・さいたま・大阪・福岡となり、それ以外の地域も1~2ヶ月の遅れで上映が予定されています。