【監督】松浦健志
【出演】眉村ちあき/山崎恒輔/小田夢乃/佐久間みなみ/桜まゆみ/
【個人的評価】★★★★☆
【あらすじ】主人公 三上葵は、人付き合いの苦手な20歳の会社員。会社では、昼食はトイレで食べていたが、同僚と話すきっかけにギターの練習を始める。一方、人気バンド「東京カタルシス」のボーカリスト 夢乃がだったり、その武家たボーカリストに葵が選ばれる。
ある意味、彼女のブレイク前の印象をもとに作られた貴重な作品
・松浦健志監督は、映画やドラマの監督・助監督として活動をしており、「おじさんはカワイイものがお好き。」「来世ではちゃんとします」などのドラマを制作しています。2019年「夢の音」で初の商業映画監督としてデビューしています。
・眉村ちあきは、高校卒業後、3人組アイドルグループ・Star-Bright★REXのメンバーとして活動をしますが、2016年に活動休止となり、その後、ソロアーティストとして活動を開始し、自身で作詞・作曲・編曲をしながら、弾き語りもこなすシンガーソングライターとなります。2019年『めじゃめじゃもんじゃ』でメジャーデビューをし、精力的な活動を続けています。
・本作は、2017年2月におこなわれた本作のオーディションで、約60名の応募の中から主役として選ばれています。
・主題歌は、「音楽と結婚ちよ!」となり、眉村ちあきのインディーズ盤「ぎっしり歯ぐき」に収録されています。
・物語は、内気な会社員の主人公がギターをきっかけに、東京カタルシスというバンドで夢を叶えていくストーリーです。
・序盤は通常のドラマの様な展開でも眉村ちあきも一人の登場人物として描かれます。
・眉村ちあき自身、映画以外の世界では独特なセンスで音楽活動をしているだけに、本作の劇中では、ちょっと浮いた印象もあります。
・中盤で、東京カタルシスのメンバーとして歌い始めますが、ここからは実際の眉村ちあき像とカブる点もあり、徐々にドラマ性とリアリティが混在してくる様な印象があります。
・殺人予告が起こるという点から、活動が立ち行かなくなり、この辺りは再び創作ドラマの展開となってきます。
・そして、葵自身の決断とその後の活動が終盤のキーとなります。
・「あんな歌詞じゃ心にまったく響かないよ」
・99分という内容で、多少長いかなぁという気もしますが、そもそも、眉村ちあき目当てで観るのか、普通の物語として観るのかで、印象が変わってくるようにも思います。
・もともと主演は眉村ちあきありきで制作されていますが、実際に制作されたのは、眉村ちあきがメジャーデビューする前でもあり、ある意味、彼女のブレイク前の印象をもとに作られた貴重な作品にも思えます。