【今週公開の新作映画】『沖晴くんの涙を殺して』2026年10月2日公開情報と私感

作品紹介

【監督】矢崎仁司
【脚本】朝西真砂
【出演】広瀬アリス/木戸大聖/清乃あさ姫/設楽もね/伊藤絃/草野康太/趙珉和/満島真之介/北乃きい/戸田菜穂/根岸季衣

【あらすじ】主人公 踊場京香は、末期の乳がんを患い、余命1年を宣告された音楽教師。治療をしないことを選び、故郷の瀬戸内海の島へ戻り。母校の合唱部を指導することになった京香は、いつも笑顔を絶やさない高校生・志津川沖晴と出会う。

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広瀬アリスが主演というところはなんとなく弱い感じですが、それはそれ

矢崎仁司監督は、学生の頃から映画を制作し、1980年『風たちの午後』で監督デビューをしています。1992年『三月のライオン』がベルリン国際映画祭ほか世界各国の映画祭で上映され、評価を得ています。「無伴奏」「三月のライオン」の作品を制作してきた監督です。

広瀬アリスは、モデルとしてスカウトされ、2009年『Seventeen』の専属モデルとなっています。2010年の『明日の光をつかめ』でテレビドラマデビューをしており、2014年『銀の匙 Silver Spoon』で 映画デビューもしています。妹は広瀬すずで、広瀬アリスのアリスは芸名で、名付けた理由は不明とのこと。本名は「広瀬 晶」です。

物語は、余命宣告をされた主人公が、故郷の島に戻り、そこで高校生の生徒と出会い、どう生きるかを考えていくストーリーです。

原作者の額賀澪は、2015年に『屋上のウインドノーツ』で松本清張賞、『ヒトリコ』で小学館文庫小説賞を受賞してデビューした作家です。その後、『風に恋う』『競歩王』『転職の魔王様』シリーズなど、幅広い作品を発表しています。

本作で特に興味深いのは、「悲しみ」や「怒り」、「恐れ」といった感情を失うことが、必ずしも幸せにつながるわけではないというところで、悲しいからこそ感じられる喜びや、苦しい経験があるからこそ大切にできるというところが描かれているのかと思います。

「感情を持って生きること」の意味を、余命1年という限られた時間を生きる京香と、感情を失った沖晴という対照的な2人を通して描いている作品になっています。

主題歌にはTOMORROW X TOGETHERの「Silence」を起用しており、劇中では谷川俊太郎の詩「生きる」をもとに、尾崎世界観(クリープハイプ)が作曲した楽曲が使用されています。音楽教師を主人公とした作品だけに、映像だけでなく音楽が物語にどのように絡んでくるのかも気になります。

全体としては、かなり感情に訴えかけるテーマを持った作品だけに、矢崎仁司監督の演出次第な感じもあり、広瀬アリスが主演というところはなんとなく弱い感じですが、それはそれです。

予告編

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