作品紹介
【監督】豊島圭介
【出演】大森元貴/菊池風磨/中条あやみ/岡山天音/福本莉子/伊藤健太郎/栁俊太郎/綱啓永/田中美久/齊藤京子/原嘉孝/桜井ユキ/山中崇/秋元才加/大水洋介/伊藤英明/
【個人的評価】★★☆☆☆
【あらすじ】警備員の桐山と謎の男の鈴木は、オンラインの生配信「#真相をお話しします」で投げ銭を獲得して、一攫千金を狙う。
この二択の重さが釣り合わないところもあり
豊島圭介監督は、大学時代より自主映画を制作し、その後、アメリカン・フィルム・インスティテュート(AFI)の監督コースに留学しています。帰国後、様々な映画で脚本を手掛け、1997年「明るい場所 square the circle」で監督をし、2003年『怪談新耳袋』シリーズ作品を制作しています。
大森元貴は、2013年にバンド「Mrs. GREEN APPLE」を結成し、多くのヒット曲を生み出しています。2025年「#真相をお話しします』で映画デビューをし、音楽活動のみならず、俳優業など活動の幅を広げています。
菊池風磨は、2008年にジャニーズ事務所に入所し、2011年にSexy Zoneのメンバーとしてデビューをしています。2019年『HAMLET ―ハムレット―』で舞台単独初主演をし、2014年「劇場版 仮面ティーチャー」で映画デビューをしています。数多くのテレビドラマに出演しており、映画よりもテレビでの活動に重きをおいているようです。
物語は、オンライン生配信の「#真相をお話しします」で、スピーカーに選ばれ一攫千金を狙っていくストーリーです。
序盤から、伝説の動画配信チャンネルの「ふるはうす☆デイズ」の紹介動画が流れ、3人の子供が行っていた配信チャンネルが前フリとして紹介されます。
そこから、鈴木がホームセンターで色々と道具を買い、とあるビルの警備員室に訪れ、警備員の桐山とともに、「#真相をお話しします」の動画配信を一緒に観ます。
本作では、「#真相をお話しします」の動画配信でスピーカーとなり、その投げ銭で一攫千金を目論む警備員の桐山が、徐々に更に深い真相を知っていく展開となっています。
中盤までは、他のスピーカーの意外な話で展開されますが、そもそも、本作が創作映画でもあり、真相と言われても、スピーカーの話す内容はどうとでも解釈できる作り話でできているところでもあり、そこにリアリティが感じられない場合は、本作は楽しめないところでもあります。
「惨者面談」「ヤリモク」と主人公らとは関連のない話が描かれますが、「#真相をお話しします」のルールがわかるようになっています。特に、「ヤリモク」には、伊藤英明が出ており、いつもながらのちょっとサイコでなんとなくぶっ飛んでいるところで、お腹いっぱいなところでもあります。
「三角奸計」は、主人公の桐山の話で、後半の展開となります。どちらかといえば、ある程度の創作ストーリーを3本織り交ぜて、最終的に、もう一つのからくりがされている展開でもあり、後半は実際に観てもらうのが良いです。
後半はオンラインチャットを基準に物語が展開しますが、伊藤健太郎の瞬きせずに画面に写っている感じが一番怖い感もあります。
伊藤健太郎自体は、交通違反の事故以来、イメージが悪化しているところもありますが、今までの好青年の役ではなく、ちょっとサイコな感じで新境地が開拓できているのかもしれません。
物語的にはやはり実際にありえないような展開でもあり、そもそも生配信で行うことに規制がかからないというのは、個人での動画配信に関して、一石を投じたかったのかと思います。
最終的に2択を閲覧者に募りますが、この二択の重さが釣り合わないところもあり、非常にモヤモヤします。
大森元貴が俳優業をしていますが、特に演技的に特筆すべきところがなく、あくまで、演技している感があり、さほど魅力的な演技ではないので、音楽に集中して活動したほうが良いのかもしれません。
![シネマ ロクカジョウ [映画や商品を紹介]](https://6kajo.com/wp-content/uploads/2024/04/6kajo.com1500x500.png)
