作品紹介
【監督】キャスリン・ビグロー
【出演】イドリス・エルバ/レベッカ・ファーガソン/ガブリエル・バッソ/ジャレッド・ハリス/トレイシー・レッツ/アンソニー・ラモス/モーゼス・イングラム/ジョナ・ハウアー・キング/
【個人的評価】★★★★☆
【あらすじ】突如、出所不明のミサイルがアメリカに向けて発射される。1発のミサイルが混乱を招き、タイムリミットまでの時間が迫る。
立場や環境で見方が変わるような演出
キャスリン・ビグロー監督は、1982年「ラブレス」で監督デビューをし、1990年「ブルースチール」で非常に高い評価を得ており、1991年「ハートブルー」でも人気を得ています。2008年「ハート・ロッカー」で、史上初の女性によるアカデミー監督賞を受賞指定舞う。1989年にジェームズ・キャメロン監督と結婚をしていますが、1991年に離婚をしています。
イドリス・エルバは、イギリスの俳優で、1999年「Belle maman」で映画デビューをし、その後、コンスタントに映画に出演し、テレビや映画で活躍しています。
本作は、2025年10月10日に劇場公開後、10月24日よりネットフリックスでも配信予定です。
物語は、突如、出処不明のミサイルがアメリカに向けて発射され、アメリカが混乱する。タイムリミットが迫る中で対処に議論が起こっていくストーリーです。
序盤から、冷戦後の世界が説明され、核軍縮を今後展開していくこととなります。
アメリカ軍基地で不穏な感じがある中、各隊員たちの行動が描かれます。
いつもと変わらない日のように見えますが、この後の展開で大きなトラブルとなっていきます。
本作は特定の主人公は一応いますが、どちらかといえば、さまざまななシーンを並行して描かれていくので、多くの人の行動を俯瞰してみていくことになります。
弾道ミサイルの発射が確認され、混乱が起こっていきますが、発射したい場所がわからず、着弾までの時間がリアルタイムに描かれていきます。
着弾まで18分となりますが、その間に起こることを刻々と描かれ、着弾はアメリカ国内の可能性が高まり、迎撃準備をしていきます。
本作は、キャスリン・ビグロー監督作品となり、アカデミー賞受賞監督ということもありこのような演出は非常に手慣れています。
迎撃可能域に入ったことにより、GBI迎撃ミサイルで迎撃を行いますが、2発発射のうち、1発は燃料分離に失敗し、もう1発も破壊を失敗します。
着弾点はシカゴということが判明しますが、衛星からの情報で管理モニターと司令室の中で物語が進み、実際のミサイルが画面には出てきていないので、危機感を感じないようにも思いますが、キャスリン・ビグロー監督の演出でもあるので、緊張感が非常に高いです。
報復のためのミサイル発射を検討し、着弾後か着弾前かでも、ミサイルの発射の判断に緊張感が走ります。
大統領判断となり、その結末が気になるところですが、どういう判断かは作品を観てもらうのが良いです。
その後、同時間の他の視点での展開が描かれることで、立場や環境で見方が変わるような演出があります。
破壊シーンや戦争のイメージは冒頭に描かれるくらいで、他はその状況に対する人々の視点となり、普段の生活と違うところで、緊急事態が発生している状況を比べることがメッセージ性となっています。
すべてのことが説明される作品ではないので、観ている側に考える余地が残された作品ではありますが、演出に緊張感があり、見ごたえのあるポイントが多いです。
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