作品紹介
【監督】安田淳一
【出演】沙倉ゆうの/源八/井上肇/紅壱子/福本清三/小野孝弘/
【個人的評価】★★★☆☆
【あらすじ】主人公 ヒカリは、東京で働くOL。父親の訃報により実家の京都に戻るが、亡き父は周囲の農家に頼まれ、田んぼを耕していたことを知る。

主人公のキャラは薄味ですが
安田淳一は、2014年自主映画『拳銃と目玉焼』で映画監督デビューをしています。その後、2024年『侍タイムスリッパー』で第48回日本アカデミー賞で多くの賞を受賞しています。
沙倉ゆうのは、2014年「拳銃と目玉焼」で映画デビューをし、短編映画やドラマに出演している女優です。
物語は、主人公のOLが、父親の不幸で、京都の実家に戻るが、そこで父親が田んぼを耕していた事を知り、その意志を継いでいくストーリーです。
序盤から、仕事場で派遣社員としてはたらくヒカリは、飲み会のメンツとして誘われ、正社員登用の可能性も鑑みて、参加しようとしますが、そこで、父親の死の連絡を受け、すぐに京都の実家に戻ります。
そこで、父親が、非常に広い場所で米作りをしていたことがわかり、その米づくりをヒカリが引き継ぐことになります。
米作りとは言っても、意外と大変なところがあり、まったくの素人のヒカリではなかなかうまく田んぼの管理ができないところはありますが、周囲の人に助けてもらい、徐々に農家の事情などもわかってきます。
本作は、安田淳一監督自身も実家で米作りをしており、監督の父が亡くなったときを思い、本作を制作するきっかけとなっています。
制作には4年かかっていますが、米作りの時期を逃すと同じシーンを撮影するには1年待たなければならないこともあり、米作りの環境にはリアルな描写が込められています。
また、米作りのプロセスも丁寧に描かれているのでわかりやすいところがあり、なんとなく、周防正行監督の得意とするハウトゥ的な映画な印象もあります。
主人公のキャラは薄味ですが、本作のポイントは米作りでもあるので、その点を踏まえて観ると良いです。
予告編
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