作品紹介
【監督】木下麦
【出演】小林薫/戸塚純貴/満島ひかり/宮崎美子/ピエール瀧/
【あらすじ】主人公 阿久津は、無期懲役の囚人。独房で孤独な死を迎えようとしていたときに、ホウセンカが話しかけ、阿久津の過去を思い出せる。
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非常に巧妙な物語になっていると思われ
木下麦監督は、大学在学時よりアニメーターとして活動をし、2021年「オッドタクシー」で初監督をしています。
小林薫は、1971年に唐十郎が主宰する状況劇場に在籍、その後、1980年に退団をしていますが、唐十郎はその才能を非常に惜しんだエピソードがあります。1977年「はなれ瞽女おりん」で映画デビューをし、1999年「秘密」で初主演をしています。テレビドラマにも多数出演しており、2009年「深夜食堂シリーズ」は代表作となる人気となっています。「もののけ姫」や「君たちはどう生きるか」で声優も担当しており、2025年「ホウセンカ」では声優で主演を演じています。
満島ひかりは、1997年に7人組ユニット「Folder」に参加してデビューしています。その後、「Folder5」に改称していますが、継続して所属をしています。「Folder5」の活動休止後、「満島ひかり」名義で活動を開始しています。1997年「モスラ2 海底の大決戦」で映画初出演をし、2009年「愛のむきだし」で数々の賞を受賞しています。2010年「川の底からこんにちは」でも高い評価を得ており、その後、「悪人」「愚行録」「川っぺりムコリッタ」などで活躍をし、テレビドラマでも数々の作品に出演しています。「モテキ」「それでも、生きてゆく」をはじめとして、多くの作品で巧みな演技力で評価されており、テレビや映画、舞台など幅広い活動をしている女優です。
物語は、無期懲役の囚人の主人公が、言葉を喋るホウセンカに過去の話をはなしはじめ、昔のことを思い返していくストーリーです。
本作は、「オッドタクシー」の木下麦監督と此元和津也のコンビによるオリジナルストーリーです。
『オッドタクシー』の非常に仕組まれた物語を制作したスタッフの新作アニメでもあり、注目作でもあります。
原作と脚本の此元和津也は、漫画家でもあり、「セトウツミ」や『こわい童謡』『陰日向に咲く』などの作品があります。脚本としては、「ブラック校則」「オッドタクシー」などがあり、独特な物語に魅力があります。
90分のアニメではありますが、非常に巧妙な物語になっていると思われ、期待したい作品です。