作品紹介
【監督】フィリップ・コッホ
【出演】マティアス・シュヴァイクホファー/ルビー・O・フィー/フレデリック・ラウ/
【個人的評価】★★★☆☆
【あらすじ】ティムとオリビアが主人公。2人の関係が悪化したことで喧嘩別れをしようとするが、部屋から出ようとすると、すべてのドアや窓はなぞの壁に覆われてしまう。
CUBEが好きな人は良いのかも
フィリップ・コッホ監督は、2010年『Picco』で監督デビューをし、その後、様々な作品を手掛けています。
マティアス・シュヴァイクホファーは、ドイツの俳優で、2002年「フィアー・ドット・コム」で映画デビューをしています。その後もコンスタントに作品に出演しており、Netflixでは監督や制作にも関わることがあります。
本作はNetflixの配信作品となっています。
物語は、謎の壁に覆われてしまった部屋に閉じ込められたカップルが、部屋から脱出するために、脱出方法を模索していくストーリーです。
序盤から、ティムとオリビアの関係が描かれ、2人が喧嘩別れをしようとするシーンとなっていきます。
部屋から出ようとすると、謎の壁に覆われていることになり、脱出が不可能となってしまいます。
壁自体は不規則な形をしていることや、非常に硬い点や、一部に強い磁力があることがわかり、徐々に謎がわかってきますが、憶測でもあり、実際、脱出方法が不明のまま、物語が進んでいきます。
隣の部屋にも人がいることがわかりますが、ドラッグを使っているカップルでもあり、ちょっと危険を感じるのですが、この状況から脱出するために調査も踏まえて隣の部屋に行きます。
そこでちょっと思ったのは、ドアや窓には壁ができていますが、電気が通っているという点では、外部にでられるんだろうなぁとも思えます。
様々な部屋を通過して何人かの人がともに出口に向かおうとしますが、結果的に脱出ができない状況というのがわかります。
中盤で、拳銃を壁に向かって撃ちますが、弾丸を打ち返してしまうことができ、この壁は普通の現象では説明できない演出となります。
CGで描かれている特殊効果があるので、普通の作品ではなく、創作でもあるのは間違いないのですが、よくよく思うと本作は、「Cube」に近い作品にも思えます。
それぞれの部屋にいた人物が集まって、それぞれの自己紹介と共通点探しをしますが、ここまでで中盤の展開でもあり作品のダレ場も感じないような流れとなっています。
脱出方法はとある映像や資料から解明していきますが、登場した人物もしっかりとフラグがあり、各々の役回りはしっかりと分かってきます。
後半は主に謎解き編ではありますが、壁自体の存在はSF要素もあり、結果的にはご都合主義的な展開にならざるをえないところにもなります。
今回の壁の発生原因もしっかりと理由付けがされますが、完全には納得しきれないモヤモヤ感もあります。
CUBEが好きな人は良いのかもしれません。
予告編
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