作品紹介
【監督】片山慎三
【出演】成田凌/中村映里子/森田剛/足立智充/中西柚貴/松浦祐也/梁秩誠/李沐薫/伊島空/李杏/竹中直人/
【個人的評価】★★★☆☆
【あらすじ】主人公 義男は、売れない漫画家の男性。自称小説家といっしょにアパートの大家に頼まれて引っ越しの手伝いに駆り出される。

びっくりするシーンがありますが、その時の成田凌の顔はなかなかみられない顔な気が
片山慎三監督は、助監督経験を経て、2019年「岬の兄妹」で長編映画監督デビューをしています。ポン・ジュノ監督の作風に感銘を受けており、『岬の兄妹』や『そこにいた男』はその影響のある作品となっています。骨太な感じの作品感があり、今後の期待ができる監督です。
成田凌は、『MEN’S NON-NO』のモデルとして活躍以後、TVや映画でも出演するようになり、若手として着実なキャリアを積んでいます。
物語は、売れない漫画家がとあることをきっかけに小説家と謎の女性と出会い奇妙な共同生活をしていくストーリーです。
序盤から衝撃を受けるような映像のコラージュからタイトルとなり、雨の降るシーンとなります。
昭和レトロなバス停で雨宿りをしている女性のもとに義男がやってきて雷雨の中、金具を身に着けているのは危険だと教えます。
「ブラジャーの留め具も金具ですよ」
本作は、R15+指定の作品ではあるので、こういうシーンが普通にあります。
本作は、つげ義春の同名作品を映像化した作品でもあり、その点からも作風はどのような感じかは想像できるかと思います。
ちょっと理解しづらい世界観で展開していきますが、登場人物は限られているので、さほど人物関係には悩まず、むしろ、現実と妄想の境目がわかりにくいところもあるのでこの世界観を把握していくほうが難解です。
中盤で、夢のようなシーンなのかどうかがあわからない状況で、びっくりするシーンがありますが、その時の成田凌の顔はなかなかみられない顔な気がします。
「そう、月並みな幸せ」
義男を成田凌、福子を中村映里子、伊守を森田剛が演じており、なかなか濃いメンツではあります。
片山慎三監督の作風は、万人受けをするような作品が少ないので、観る人を選んでしまうところはありますが、原作がつげ義春の作品でもあり、そこは、お察しするところでもあります。
132分の内容でもあり、ちょっと気楽に観るような作品ではないので、ある程度準備してから観るとよいです。
予告編
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