【日本映画】「笑いのカイブツ(2024)」★★★☆☆【感想・レビュー】

作品紹介

【監督】滝本憲吾
【出演】/前田旺志郎/
【個人的評価】

【あらすじ】主人公 ツチヤタカユキは、不器用で人間関係も不得意ながら、テレビ番組にネタ投稿をするのが生きがいだった。ある日、実力が認められ、作家見習いとなるが・・・。

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笑いのツボは人ぞれぞれ異なるところもあり

滝本憲吾監督は、2003年「ゲロッパ!」で監督アシスタントとして参加し、その後、2007年「Sadistic Mica Band」で映画監督デビューをしています。その後、PVやテレビドラマなどを手掛けています。

岡山天音は、2009年に芸能界入りをし、テレビや映画に出演するようになります。2017年『ポエトリーエンジェル』で主演をし、第32回高崎映画祭 最優秀新人男優賞を受賞しています。

松本穂香は、オーディションに合格し芸能事務所に所属し、2015年にロッテとのコラボレーション作品の『LOTTE SWEET FILMS』の第2弾「MY NAME」で女優デビュー、同年の『風に立つライオン』で長編映画デビューをしています。2019年『おいしい家族』で映画初主演をし、以降主演作品が増えています

物語は、特に取り柄の無い主人公が、テレビ番組のネタ投稿を続け、作家見習いとして仕事を始めるが、周囲に理解されず、失望してしまう。ある日、ラジオ番組のネタに「ハガキ職人」として投稿していくうちに注目されていくストーリーです。

原作は、Webメディアとして連載されたツチヤタカユキ原作の実話をベースとした物語です。

序盤から自宅ではがき職人として投稿している主人公の姿がえがかれます。

意外と重たい雰囲気でもあり、タイトルバックも、むしろホラー作品なのかと思うくらいの演出でもあり、題名にもある「笑い」という要素からはちょっと一味違う感じです。

原作者のツチヤタカユキは「伝説のハガキ職人」とも呼ばれ、15歳の頃から大喜利を投稿していた人物です。

オープニングからもわかるように本作は笑いを扱っていますが、観る側ではなく、作る側の苦悩が描かれており、さらに、主人公の理想を視点に描かれていくので、シリアスな要素が多いです。

「黙っとれ、カス」

菅田将暉演じるピンクのキャラクターにはとても魅力があります。どうしてこういう演技と存在感があるのかが不思議でしょうがないのですが、菅田将暉であるからこそ成立しているとも思えます。とにかくこんな衣装と風貌をさらっとできるところはすごいです。

物語の中心としては、主人公 ツチヤタカユキの自伝でもあることで、主人公視点のわかりやすい内容となりますが、主人公の苦悩はちょっとわかりにくいところもあり、見方によっては主人公の独りよがりなところも感じます。

松本穂香が多少シリアスな世界観を和ませてくれます。一部熱狂的なファンの多いドムドムが登場しているところは何気に好感があります。

題名の雰囲気とは異なり、気軽に観る作品とはちょっと異なります。笑いのツボは人ぞれぞれ異なるところもあり、主人公に感情移入してみるにはちょっと難易度が高いです

予告編

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