作品紹介
【監督】清水崇
【出演】白濱亜嵐/片寄涼太/小森隼/佐野玲於/関口メンディー/中務裕太/数原龍友/早見あかり/穂紫朋子/天野はな/
【個人的評価】★★★☆☆
【あらすじ】ラジオ番組のパーソナリティの小森隼は、ラジオ曲の倉庫で「ミンナノウタ」と書かれたカセットテープを見つける。そのカセットテープの音を聞いた人は次々と行方不明になっていた。
サブスクで観る
陰湿な感じのホラー感がよくできています
清水崇監督は、小栗康平監督「眠る男」やそのほかの 映画スタッフとして活動後、2001年「富江 re-birth」で 映画監督デビューをしています。ホラー映画を始め、様々なジャンルの作品を手掛けています。
白濱亜嵐は、中学の頃よりダンスに興味をもち、2009年「第1回劇団EXILEオーディション」で最終候補者となります。その後、2010年に劇団EXILE風組のメンバーとなり、2012年にはGENERATIONSの正式メンバーとなり、2014年にGENERATIONSのリーダーとなります。2011年にテレビドラマに出演し、2014年「セブンデイズ リポート」で映画初出演にして主演を演じており、活動の幅を広げています。
主題歌は、GENERATIONS「ミンナノウタ」となっています。
物語は、ラジオ番組のパーソナリティの主人公がラジオ局の倉庫で見つけたカセットテープ「ミンナノウタ」を聞いたことで、行方不明になってしまい、元刑事の探偵の捜査で、徐々に真相が明らかになっていくストーリーです。
序盤から、倉庫で片付けをしているシーンから始まり、とあるカセットテープを見つけます。そのカセットテープがキーとなるところでもあります。
本作は、「GENERATIONS from EXILE TRIBE」が本人役として出演しているところでもあり、メンバーの7人は普通に中心人物として物語に関わっています。
とはいえ、清水崇監督の和製ホラー映画ともなり、「GENERATIONS from EXILE TRIBE」のファンサービス映画というよりも、しっかりとホラー映画として成立しています。
「GENERATIONS from EXILE TRIBE」以外に、探偵の権田継俊を演じるマキタスポーツがいい感じに探偵を演じており、ヒトクセありながらもちょっと有能な感じの役どころになっています。
かぐや姫のコンサートのネタが出てきますが、この話は、実話でもあります。
「さな、いい加減自分の部屋掃除しなさい」
このシーンの流れは、さすがにビビります。こういうところが、和製ホラーの良いところで、直接的に怖いのではないのが、怖いのです。
直接的な怖さというよりも、じわじわと怖さが伝わってくる演出でもあり、「女優霊」や「リング」のような地味ながらもしっかりとジャパニーズ・ホラーとして観られます。
グロさや気持ち悪いという要素は少なく、陰湿な感じのホラー感がよくできています。
「GENERATIONS from EXILE TRIBE」ファンでなくとも楽しめる作品でもあり、「GENERATIONS from EXILE TRIBE」のメンバーのことを詳しく知らなくても楽しめるところが良いです。
マキタスポーツの飄々としたところがエッセンスになっており、102分という時間でサクッと楽しめるジャパニーズ・ホラーです。