【日本映画】「アキラとあきら〔2022〕」を観ての感想・レビュー

【監督】三木孝浩
【原作】
【出演】/上白石萌歌/児嶋一哉/満島真之介//宇野祥平/奥田瑛二/・サンタマリア/江口洋介/
【個人的評価】

【あらすじ】主人公 山崎瑛は、父の経営する町工場が倒産し、過酷な幼少時代を送った。そのときに出会った大企業の御曹司 階堂彬と運命的にメガバンクに入社する。バンカーとして瑛と彬がライバルとしてしのぎを削っていく。

アキラとあきら

アキラとあきら

竹内涼真, 横浜流星, 髙橋海人, 上白石萌歌, 児嶋一哉, 満島真之介, 塚地武雅, 宇野祥平, 奥田瑛二, 石丸幹二, , 江口洋介
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「理想の何が悪いのですか?」

三木孝浩監督は、PVやCMの制作を行い、2010年『ソラニン』で、長編初監督作品としてデビューをしています。、新城毅彦とともに「胸キュン映画三巨匠」とも呼ばれています。

竹内涼真は、雑誌オーディションを通じて2013年にデビューをし、2014年『仮面ライダードライブ』で主演を演じています。2017年NHK連続テレビ小説『ひよっこ』や、『過保護のカホコ』『陸王』など、テレビドラマでも活躍をする俳優です。

横浜流星は、2014年「烈車戦隊トッキュウジャー」で注目され、様々な作品に出演する男優です。2017年『キセキ-あの日のソビト-』では、「グリーンボーイズ」のメンバーとしてCDデビューもしており、今後の活躍が期待されています。

原作は、池井戸潤の「アキラとあきら」です。

物語は、町工場の息子のアキラと大企業の御曹司あきらが出会ったことで、ともに入行した産業中央銀行で、それぞれの信念の元、大きな試練に立ち向かっていくストーリーです。

序盤からとある売り物件を見にくるところから、過去の回想となり、主人公視点での物語の状況がわかります。

池井戸潤原作の物語ですが、主人公の凄惨に見舞われる家族の環境は、半沢直樹同様のようなところでもあります。

同じく、池井戸潤作品なので、登場する俳優も池井戸作品の常連が多くいます。

瑛の父親の工場は下町のベアリング工場であり、この点もあるある設定っぽくもあります。

「支援は絶対認めん、以上」

部長役の江口洋介は、最近このようなポジションの役が多いのですが、役柄上の普段のプライベートでは、意外とチャラいんじゃないかとも思ってしまいます。

新卒で入行した銀行で、2人のアキラがともにそれぞれの生い立ちを引きずるような運命に左右されながら、いわゆる池井戸的社会人サクセスストーリーとして物語が展開します。

悪役は悪役らしく存在しているのもわかりやすく、勧善懲悪というわけではありませんが、主人公の信念に基づいた正義感で、物語が描かれます。

「半沢直樹」や「7つの会議」など、サラリーマンとしての立ち位置を踏まえながらも、不正や画策にきっちりと立ち向かっていく展開なので、登場人物の関係性だけ理解していれば、とてもわかりやすくなっています。

監督が、三木孝浩監督なので、若干半沢直樹よりも弱い演出でもありますが、それでも池井戸潤原作なので、楽しく観られます。

「理想の何が悪いのですか?」

このあたりなんとなく、感情論でもあり、残り15分で解決策をきっちりと説明してくれますが、なんとなく、スッキリしない説明でもあります。

それはやはり聞く側が江口洋介だからなのかもしれません。

池井戸潤原作の小説の映画化やドラマ化は数多くありますが、どの作品もわかりやすく、かつ、スッキリできる作品が多いので、片っ端から観ても良いのかと思います。

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