【監督】竹林亮
【出演】円井わん/マキタスポーツ/長村航希/三河悠冴/八木光太郎/髙野春樹/島田桃依/池田良/しゅはまはるみ/
【個人的評価】★★★☆☆
【あらすじ】主人公 吉川朱海は、小さな広告代理店に勤める女性。ある日、彼女は、同じ1週間をループして繰り返していることを知らされる。
さほど重く考えずに気軽に見れば良い作品
・竹林亮監督は、SMや演劇、映画を手掛け手織り、YouTube短編映画「ハロー!ブランニューワールド」では、国内外で5000万回以上再生されています。2021年「14歳の栞」が劇場公開され、話題となり、その後、2022年「MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない」で長編映画監督デビューをしています。
・円井わんは、2017年「傷だらけの悪魔」で映画デビューをし、その後、コンスタントに映画やCM、ドラマに出演しています。2019年『KONTORA-コントラ』で映画初主演をしています。
・マキタスポーツは、28歳で芸人デビューをし、ピン芸人として活躍しています。2004年「HAZAN」で映画デビューをし、癖のある脇役として存在感のある演技を見せています。芸人、ミュージシャン、俳優、文筆家と多彩な才能のある俳優です。
・物語は、同じ一週間をループしていることに気が付き、そのループを断ち切ろうとしていくストーリーです。
・序盤より、月曜日の朝の仕事場の雰囲気が描かれ、とある企画の進行を何度も繰り返しているシーンから始まります。
・主人公は予め他の代理店へ転職予定でもありながらも、企画案を立ち上げる仕事をしています。
・タイムループは、冒頭から他の社員から説明されますが、実際には主人公は気がついてない点から物語が進みます。
・同じことが繰り返されることを回避するために、何度かのループを繰り返していきますが、そのループから脱するために色々なことを試みていきます。
・1週間が繰り返されるという流れは、何度か起こりますが、映画を観ているうちに何度も体験するので、観ている側も、このループに巻き込まれていきます。
・何度もループをみることで、観ている側も、そのループに入り込んでいるような錯覚を受けます。
・中盤でループの巡りから抜け出したかのようにみえますが、さらにこの仕事ループが進んでいくところに面白みがあります。
・プログラマーとかであれば、デスマーチとも呼ばれる仕事あるあるな感じもしますが、その現象を逆手にとったストーリー展開は面白いです。
・面白いのですが、むしろ、体験したくないという感じも受けます。
・会社の事務所内だけで物語が展開するわけでもなく、各登場人物の背景も多少描かれます。
・小品にも見える作品ですが、ループをしているので、意外と2時間分の映画を観たような気もします。
・どちらかというと舞台向けな作品とも言えますが、その要素自体のみせ方は舞台ではなく、映画的にまとめています。
・題名がすべてを物語っているところもありますが、その題名が示されているところがないとちょっと消化不良のまま、序盤から観続けることとなるので、これで良かったのかもしれません。
・妙なメッセージ性も込められていますが、さほど重く考えずに気軽に見れば良い作品かと思います。
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