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【監督】山下智彦
【出演】永山瑛太/橋爪功/緒形直人/大地康雄/中村蒼/蓮佛美沙子/高橋和也/石橋静河/津嘉山正種/中村嘉葎雄/
【個人的評価】★★★☆☆
【あらすじ】江戸時代が舞台。初秋の江戸・深川で裏稼業をしている佐之助は、行きつけの酒亭おかめで、謎の男・伊兵衛と出会う。そこで、伊兵衛より一攫千金の仕事の相談をうける。
なんというか、2時間スペシャルドラマを観ている感は払拭できない
・山下智彦監督は、助監督経験を経て、2002年「盤嶽の一生」で監督デビューをしています。以降、時代劇を中心に作品を送り出している監督です。
・永山瑛太は、1999年にモデルデビューをし、2001年『さよなら、小津先生』で俳優デビューをしています。その後、2005年『サマータイムマシン・ブルース』で映画初主演をし、以降テレビや映画で活躍しています。
・橋爪功は、1961年に文学座附属演劇研究所の1期生に合格し、その後、1963年劇団雲に参加しています。1962年「放浪記」で映画出演をし、その後、コンスタントに映画に出演しています。30代後半からはテレビドラマにも出演するようになり、テレビや映画、舞台と活躍している俳優です。
・本作は、時代劇専門チャンネルの開局20周年記念作品として制作された作品です。
・物語は、江戸時代の深川を舞台に、裏稼業をしている主人公が、とある儲け話に乗り、そこで、押し込みをして七百両の大金に手を出す。
・序盤から「逢魔が時」の説明がされ、そこから、江戸の深川の町の日常が描かれます。
・佐之助は、酒亭で伊兵衛と出会い、儲け話を持ちかけられます。本作の流れとしては、この押し込みが主となります。
・中盤で、押し込みを実行することとなり、そこから、テンポの良い流れとなります。
・とは言いつつも、時代劇専門チャンネルの開局20周年記念作品というところから、紋切り型のテレビ時代劇調となります。
・本作自体は、藤沢周平原作の時代劇ですが、作風としては、時代劇とは言っても、サスペンス的な要素が含まれています。
・イマイチセットや撮影方法がテレビ時代劇感があるので、観ていて安心感がありますが、それ以上の得られるものが少ないところはあります。
・「いったでしょ?別れるって言ったら殺すって」
・瑛太が時代劇を演じているという点では、珍しいというところではないのですが、どうも、時代劇が似合わない感じがします。
・淡々としているところがありますが、中盤以降から物語が進んでいくので、退屈はしないのですが、なんというか、2時間スペシャルドラマを観ている感は払拭できないです。
・もともとそういうところからの作品ではあるので、時代劇ファンや藤沢周平ファンには良いかもしれません。