【日本映画】「ほとぼりメルトサウンズ〔2022〕」を観ての感想・レビュー

【監督】
【出演】
【個人的評価】

【あらすじ】主人公 コトは、祖母が以前住んでいた空き家に訪れるが、そこの庭に住んでいる老人を見かける。老人 タケは、街の音を録音し、土に埋めて、音の墓を作っていた。

地味に音楽が良いです。

監督は、フリーのデザイナーと活動しながらも、短編映画を複数制作し、2022年「ほとぼりメルトサウンズ」で長編映画監督デビューをしています。

xiangyuは、2018年頃から音楽活動をしており、読み方は「シャンユー」と読みます。国籍は日本となっており、本名の「あゆみ」から、中国語の鮎から「xiangyu」としているそうです。音楽活動のプロデューサーがケンモチヒデフミとなり、「水曜日のカンパネラ」のような感じの楽曲があります。

鈴木慶一は、1970年代より音楽活動を始め、はちみつぱいを経て、1975年にを結成しています。1977年「僕は天使ぢゃないよ」で俳優デビューをし、1992年「GHOST SOUP」では、テレビドラマにも出演しています。1989年「MOTHER」でゲーム音楽、2003年「東京ゴッドファーザーズ」でアニメ映画の音楽を担当しています。2003年「座頭市」の音楽を担当したことで、以降の映画での音楽担当もしています。

物語は、主人公の祖母の家に訪れたときに、その庭に住む老人を見かける。老人は街の音を録音し、音の墓を作っていたというストーリーです。

序盤から、コトがかつての祖母の実家に訪れ、その庭にダンボールハウスを見つけるところから始まります。

街の音を集めて、音の墓を作っているというところにはなかなかおもしろい設定な気もします。

ホームレス タケを演じているのは鈴木慶一ですが、なんとなくもう演技というより、普段のまんまのようにも思えます。

空き家で、コトとタケが生活していくこととなりますが、コトはよく喋るなぁと思います。

洗濯物をたたむシーンの会話も何気ないところですが、地味な会話でなんとなく成り立っています。

タケは街の音を集めているホームレスですが、使用している機材は、オーディオテクニカのヘッドフォンです。

録音に使っているのはカセットテープですが、デジタル機器じゃなく、アナログの録音機器というところは良いです。

「遅かれ早かれ、終わりはある」

地味で淡々とした物語が描かれていきますが、「音の墓」を作っているということから、どこかに死の匂いのあるところがあります。

「これは妹が聞くはずだった、一生分の音だ。」

最後の10分で、ちょっと異なる印象となりますが、地味に音楽が良いです。

「うまいと笑っちゃうよな」

「なんかさぁ、食べるっってリズムだよね。」

死生観のある作品ではありますが、暗い話というよりも、血のつながらない人々が集まり、そこで営む生活と日々が生活感を感じさせるところがあります。

88分という長さでもありますが、それでも、セリフの少ない演出でもあり、多少長さを感じてしまうところはあります。

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