【洋画】「カセットテープ・ダイアリーズ〔2019〕」を観ての感想・レビュー

【監督】
【出演】/ロブ・ブライドン/クルヴィンダー・ジル/
【個人的評価】

【あらすじ】主人公 ジャベドは、イギリスの田舎町に住むパキスタン移民の16歳の少年。音楽と詩が好きなジャベドは、移民ということで、偏見や差別に悩まされるも、友人から勧められたの音楽によって変わっていく。

カセットテープ・ダイアリーズ(字幕版)

移民という社会的問題も含まれますが、そのあたりも重苦しくならない程度で触れられており、主人公 ジャベドの成長物語としてサラッと観られる作品

・グリンダ・チヤーダ監督は、ケニヤ・ナイロビにて、インド人両親の間に生まれ、イギリスで育っています。BBCでドキュメンタリーを制作するようになり、2002年「ベッカムに恋して」で長編映画監督デビューをしています。その後は、テレビや映画などの作品を手掛けています。

・ヴィヴェイク・カルラは、2018年テレビドラマ「Next of Kin」で注目され、2019年「Beecham House」でグリンダ・チヤーダ監督とともに作品に関わっています。

・原作は、パキスタンに生まれ、現在は英国ガーディアン紙で定評のあるジャーナリストとして活躍しているサルフラズ・マンズールの自伝的な回顧録「Greetings from Bury Park: Race, Religion and Rock N’ Roll」がモチーフとなっており、作者自身もブルース・スプリングスティーンのファンとなっています。

・本作の原題はブルース・スプリングスティーンが1973年に発表した楽曲『Blinded by the Light』(邦題:光で目もくらみ)から取られている。

・映画化に際して、スプリングスティーンからの協力があり、未発表曲「I’ll Stand By You」も提供されています。

・ブルース・スプリングスティーンは、アメリカのロックミュージシャンで、「The Boss」というニックネームもあります。エルヴィス・プレスリーに憧れてギターを始め、1973『Greetings From Asbury Park, N.J.』でデビューしています。全世界で1億3500万枚以上のレコードセールスを記録しており、ロック界を代表するようなミュージシャンです。

・物語は、パキスタンの移民である主人公が学校で、差別や偏見を受けながらも、友人から勧められたブルース・スプリングスティーンの曲に影響を受け、自らの世界を変えていこうとするストーリーです。

・オープニングのタイトルバックまでの流れははカッコよいです。

・序盤は、主人公の鬱屈した生活が描かれ、父親と学校での締付けに悩まされているところが描かれます。

・16歳という設定ですが、やはりもうちょっと年齢が上のような雰囲気でもあり、このあたりは、外国人と日本人の風貌の差かもしれません。

・展開としては、ブルース・スプリングスティーンの音楽に影響を受け、目の前の困難を打開しようとしていく物語で、主人公視点の展開で描かれることもあり、わかりやすいです。

・なお、ブルース・スプリングスティーンの音楽はいままであまり聞いてこなかったのですが、ブルース・スプリングスティーンの音楽ファンでなくとも楽しめる展開となっています。

・実際、本作を観るきっかけは、「ポスターからの印象」で選んだわけで、こういう雰囲気のデザイン性のあるようなポップなイメージが良かったのかと思います。よくある「ブロッコリー型ポスター」ではないので、なにか惹きつけるものがあったのかと思います。

・中盤の音楽をバックに展開する演出には、ワクワク感もあり、そのまま一気に観られます。

・移民という社会的問題も含まれますが、そのあたりも重苦しくならない程度で触れられており、主人公 ジャベドの成長物語としてサラッと観られる作品です。

カセットテープ・ダイアリーズ オリジナル・サウンドトラック

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