【日本映画】「恋恋豆花〔2020〕」★★★★☆【感想・レビュー】

作品紹介

【監督】
【出演】
【個人的評価】

【あらすじ】主人公 奈央は学生生活に嫌気が差し、中退を考えている大学生。ある日、父親博一の3回目の結婚相手の綾と台湾旅行を勧められる。血のつながらない女性同士2人の台湾旅行が始まる。

物語を理解せずとも、台湾の紹介映画と考えても良いかと思います

今関あきよし監督は、学生時代より8ミリ映画製作を行い、1983年『アイコ十六歳』で長編映画監督デビューをしています。その後、『すももももも』『タイム・リープ』などのアイドル映画を手掛け、1998年『モーニング刑事。抱いてHOLD ON ME!』も監督をしています。一時期トラブルもありましたが、2011年『カリーナの林檎~チェルノブイリの森~』で9年ぶりに映画を制作し、その後、コンスタントに作品を制作しています。

モトーラ世理奈は、父がイタリア系アメリカ人で母が日本人のハーフ。2014年に原宿でスカウトされ、雑誌「装苑」の専属モデルで活躍します。その後、2016年RADWIMPSのアルバム『人間開花』のビジュアルジャケットに抜擢され、注目をされ、圧倒的なインパクトで多くの媒体で活躍しています。

また、2019年にフィッシュマンズ「いかれたBaby」で歌手としてデビューもしています。

物語は、大学生の主人公が、父親の3回目の結婚相手と何故か2人で台湾旅行をすることとなり、血のつながらない義理の母娘が旅行を通じて心を通わせていくストーリーです。

序盤は奈央の周辺が描かれますが、行き詰まり感があってモヤモヤ悩んでいるところが描かれます。

モトーラ世理奈自体、表情が豊かというよりも、ちょっとした仕草や眼差しで表現をするような印象があり、ちょっとしたことですが、この感情表現はなかなか巧みなように思います。

「豚になりたくない」

義母との台湾旅行となり、しばらくはぎこちない関係の中、物語が進みます。

独白と織り交ぜられた展開なので、説明がしっかりとされています。

深夜に女性が一人で歩けるような治安なのかはわかりません。

「宇宙になった胃袋が、ようやく本領を発揮、がお~」

こうなると、もう、「孤独のグルメ」と考えて良いです。むしろ、「孤独のグルメ」の井ノ頭五郎と比べ、年齢も性別も異なりますが、独白を織り交ぜてしまうとほぼキャラクターの外見はあまり関係がないようなことに気付かされます。

徐々にレベルが上がっていく宿泊場所も毎回気になります。

中盤からストーリーにも起伏が現れ、義母との関係性の変化や様々な人との出会いで、奈央の感情に変化が大きくわかるようになってきます。

「もう一回したいです」

恋愛のような要素も盛り込まれますが、主人公 奈央を主軸に描かれていくので、物語を見失うこともほぼありません。

台湾の風土や食文化がわかりやすく、台湾の魅力がわかる作品でもあり、物語を理解せずとも、台湾の紹介映画と考えても良いかと思います。

予告編

作品紹介

恋恋豆花

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