【日本映画】「蒲田前奏曲〔2020〕」を観ての感想・レビュー

【監督】
【出演】伊藤沙莉/瀧内公美/福田麻由子/古川琴音//近藤芳正//大西信満/和田光沙//川添野愛//二ノ宮隆太郎//久次璃子/
【個人的評価】★★★☆☆

【あらすじ】主人公は、売れない女優 蒲田マチ子。彼女の日々を通じて友人や仕事などを描いた作品。

蒲田前奏曲

「面白いのか?」と聞かれると、ちょっと回答に困ってしまうような作品でもあり、人を選ぶのかもしれません

・中川龍太郎監督は、高校在学中に詩集を出版、その後大学では映画製作を始め、2012年「Calling」でボストン国際映画祭の最優秀撮影賞受賞する。その後、『愛の小さな歴史』『走れ、絶望に追いつかれない速さで』など、世界的に評価される作品を送り出しています。

・松林うららは、モデルとしてスカウトされ、2012年「1+1=11(イチタスイチハイチイチ)」で映画デビューをしています。その後、舞台やテレビドラマに出演しており、2020年『蒲田前奏曲』ではプロデュースも手掛けています。

・伊藤沙莉は、2003年『14ヶ月~妻が子供に還っていく~』で芸能界デビューをし、話題となっています。2006年「イヌゴエ 幸せの肉球」で映画デビューをし、脇役から主演まで器用にこなす俳優です。ハスキーボイスが特長で、アニメの声優やナレーションもこなしています。

・瀧内公美は、映画のエキストラがきっかけで事務所に所属をし、その後、2014年『グレイトフルデッド』で映画初主演を果たしています。その後、『日本で一番悪い奴ら』『彼女の人生は間違いじゃない』などの作品に出演し、独特な存在感のある女優です。

・本作は、「蒲田哀歌」中川龍太郎、「呑川ラプソディ」穐山茉由、「行き止まりの人々」安川有果、「シーカランスどこへ行く」渡辺紘文の4人の監督がそれぞれの作品を手掛けて1本にまとめた作品です。

・物語は、売れない女優 蒲田マチ子を通じて描かれる友人や仕事などの人間関係を描いた作品です。

・4本の作品が混ざっている点と、FIXのカメラワークで淡々とドキュメント風に描かれるところに、ストーリー性を理解するのもなかなか難しいところになります。

・実際のところ、一人の女性を中心とした群像劇的なところがあり、理解に関してはなかなか難しいところになります。

・なんというか、観ている側を拒絶しているような感じもあり、とりあえずは、この世界にいる人々の傍観者として観るのが良いかと思います。

・「この映画よくわかんないですよね」

・3作目の「行き止まりの人々」で出てくる言葉ですが、どうも意味深ではあります。

・4話目の「シーカランスどこへ行く」で、本作を3周くらい回った視点での描かれ方をされているようで、この脚本はずるいような気もします。

・題名が「蒲田前奏曲」とはあり、やはり「蒲田行進曲」を感じてしまうところがあリますが、関連性はありません。

・「ありません」と書くとちょっとモヤモヤしますが、よくよく思うと、蒲田行進曲の構成だけを切り取ると、なんとなくこの題名にした意味がわかるような気もします。

・「面白いのか?」と聞かれると、ちょっと回答に困ってしまうような作品でもあり、人を選ぶのかもしれません。

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