作品紹介
【監督】イリヤ・ナイシュラー
【出演】ボブ・オデンカーク/コニー・ニールセン/RZA/クリストファー・ロイド/アレクセイ・セレブリャコフ/
【個人的評価】★★★★☆
【あらすじ】主人公 ハッチ・マンセルは、ごく平凡な男性で家族一筋で暮らしていたが、ある日、泥棒が自宅に入り、そこで何もできなかったハッチは、家族に失望される。このことから、ハッチの中でなにかのスイッチが入る。
サブスクで観る
さほどCGを使っていないのかと思いますが、そういうところがなおのこと面白い
イリヤ・ナイシュラー監督は、ロシアの映画監督で、ミュージシャンとしても活動をしています。ミュージックビデオの制作を2010年に行い、2015年「Hardcore Henry 」で映画監督デビューをしています。
ボブ・オデンカークは、コメディアンとして1987年『サタデー・ナイト・ライブ』に出演をし、その後、1993年「ウェインズ・ワールド2」で映画出演をしています。『ブレイキング・バッド』のスピンオフ作品『ベター・コール・ソウル』では主演をしています。テレビや映画で活躍している俳優デウs。
物語は、普通の中年男性が家族一筋で暮らしていましたが、とあることがキッカケで怒りを爆発させていくストーリーです。
時間経過の描き方が独特で、非常にスタイリッシュなカット割りで状況を描いていきます。
明確に主人公のことを説明せず、断片的に描かれるところが多いので、主人公が何者なのかに興味が出てきます。
序盤はちょっとだけ退屈な感じはありますが、ちょっと見始めれば、この面白さにはハマれます。
なお、ハッチの父親は、クリストファー・ロイドです。
バスの中で、5人の若者と戦いを始めるシーンはなかなかすごいです。
バイオレンスなシーンではありますが、全体的にざらついたコントラストのある映像でもあり、ちょっとスタイリッシュな感じがします。
ミュージックビデオやミュージシャンとして制作をしていたこともあるので、音楽の使い方と映像センスがあります。
自宅が襲撃されるシーンも、実は、普通の家ではないところがサラッと描かれ、その他にも、素性が明確に描かれないことで、本作の主人公のかっこよさが伝わってきます。
「96時間」とは方向性は異なりますが、無敵に近いキャラクターであることは間違いなく、この作品の面白いところです。
そして、ハッチの父親もなかなかとぼけているようでシレット格好良いです。
無敵と書きましたが、当然ある程度は苦境に追いやられます。まあ、拮抗する対決感と最終的に圧勝するところが気持ち良いとも言えます。
終盤のカーチェイスも見事です。
主人公は普通でパッとしない感じですが、そんな感じだからこそ面白いところがあります。
中盤以降は、ホント、スカッと観られる作品で、さらに言えば、映像も音楽も、見応えがあります。
多分さほどCGを使っていないのかと思いますが、そういうところがなおのこと面白いのです。
予告編
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