【監督】アンドレアス・ドレーゼン
【出演】アレクサンダー・シェアー/アンナ・ウンターベルガー/ビャルネ・メーデル/ペーター・シュナイダー/ミラン・ペシェル/トルステン・メルテン/アレクサンダー・シューベルト/
【個人的評価】★★★☆☆
【あらすじ】主人公 ゲアハルト・グンダーマンは、褐炭採掘場で働く労働者。仕事後には、自身の作った曲を歌うミュージシャンでもあり、次第に人気を得ていた。その裏で、秘密警察(シュタージ)として活動するスパイでもあった。
終盤にコンサートシーンがありますが、ここのシーンが最後に用意されているのはすべて、布石があったことではあります
・アンドレアス・ドレーゼン監督は、東ドイツの映画会社で映画を学び、1992年『STILLES LAND (SILENT COUNTRY)』で長編映画監督デビューをしています。2008年『WOLKE NEUN(CLOUD NINE)』では、カンヌ国際映画祭である視点部門審査員注目賞を受賞しています。
・アレクサンダー・シェアーは、1999年『SONNENALLEE(サン・アレイ)』に主演をし、注目をされます。舞台や映画で活躍をしている俳優です。
・本作は、東ドイツの秘密警察に協力していた実在のシンガー・ソングライター、ゲアハルト・グンダーマンの生涯を描いた作品です。
・物語は、褐炭採掘場で働く主人公が、ミュージシャンとして活動をしながらも、その裏で、秘密警察としても活動していたというストーリーです。
・序盤から、主人公 グンダーマンの生活が描かれます。
・グンダーマンを中心としたストーリーでもあり、物語はわかりやすいです。
・なんとなく「ドグマ95」的な撮影手法も取られており、演出としては、ドキュメンタリーのような印象も受けます。
・ラース・フォン・トリアーの作品に抵抗のない人なら、観やすいのかもしれませんんが、一般受けのするような演出ではないです。
・グンダーマン自体は、実在した人物でもあり、立場上、二面性のあった人物でもあります。
・東ドイツのボブ・ディランとも呼ばれていた人物ではありますが、やはり知名度的にはよく知られていないところはあります。
・現在と過去の時間軸が前後するところもあり、多少、整理しながら観る必要があります。ポイントは、主人公ののメガネのデザインで判別ができますが、こういう細かいところで、描かれるところは、演出意図があってのことでもあります。
・東西にドイツが分かれているという時代の物語ではあるので、当時の社会情勢を多少知っている方が良いです。
・終盤にコンサートシーンがありますが、ここのシーンが最後に用意されているのはすべて、布石があったことではあります。
・「せっかくの人生だ」
・「生卵を投げつけるなら僕だけに頼む」