【監督】ファビオ・レジナーロ/ファビオ・グアリョーネ
【出演】アーミー・ハマー/アナベル・ウォーリス/トム・カレン/クリント・ディアー/
【個人的評価】★★★☆☆
【あらすじ】暗殺のミッションに失敗した、若きアメリカ兵士・マイク。逃れた先が、3000万以上の地雷が埋まる地雷原だと気づいたその時、目の前で仲間の兵士が爆死。さらにその瞬間、“カチッ!”…。自らも地雷を踏み、一歩足りとも動けない絶体絶命の窮地に立たされる。援軍と連絡も途絶え、救出まで52時間。その間、容赦なく次々に押し寄せる自然の脅威と、心に封印してきた過去のトラウマからくる激しいフラッシュバックに襲われ続ける。現実と幻覚の間を彷徨い、己との孤独で壮絶な戦いを強いられた男の運命はー。
普段の生活ではなかなかこのような状況に陥らないからこそ、どっぷりと主人公に照らし合わせて観ることをおすすめする映画
・監督のファビオ・レジナーロは、『YES / NO イエス・ノー』の共同脚本を手掛けたファビオ・グアリョーネと共に本作の監督をしています。
・アーミー・ハマーは、演劇学校や芸術学校に通いながら、エージェントと契約しては俳優となり、TVドラマに数多く出演後、2010年の「ソーシャルネットワーク」で注目され、その後、多くの作品に出演しています。
・序盤、とあるミッションのシーンから始まりますが、作戦は失敗してしまいます。
・そのために脱出を試みますが、地雷原の真ん中に行きついてしまいます。
・2人での逃亡ではあったのですが、「踏むぞ、踏むぞ」というようなわかりやすい演出で、仲間は地雷を踏んでしまいます。
・その際に主人公マイクも地雷を踏んでしまい、身動きが出来なくなってしまいます。
・広い砂地の真ん中で動けなくなったことで、逆に物語が動き始めます。
・ここからが本編の始まりでもありますが、まず、砂嵐に襲われてしまいます。
・よくよく思えば、この砂嵐に乗じて一か八か逃れてしまえばという発想は、地雷のことを理解していないのかもしれませんが、なんとかなったんじゃないか?としか思えません。
・近くの住人が通りすがりますが、その人は地雷の場所を知っているかのように避けながら近くまでたどり着きます。これもコレで夢か幻かのような印象もあり助けてくれることをしてくれません。
・その場所で一晩を明かしますが、やはりハイエナも出てくるところもあり、主人公に危機をが訪れます。
・そのような危機が何度か訪れ、体力も限界にもなり、幻想や妄想をみたりします。
・近くの住人も何度か現れ、「一歩踏み出してみるんだ。」と諭されますが、命がけなところでもあり、踏ん切りがつかないところも出てきます。
・幾度かの日数を経て、結局、一歩を踏み出すことを決意しますが、最終的なオチとしては観てもらった方が良いです。
・極限状態における状況を身につまされながら、自らも同じ状況にあると感情移入することで本作を楽しめます。
・どーでもいいことですが、無線を使用している機種は、YAESU無線を使っています。
・あまり気にせずとも主人公視点で物語が描かれるので、感情移入を気にすることはありませんが、客観的に観るよりも、前のめりで主人公の気分になった方が色々と考えることが出てきます。
・普段の生活ではなかなかこのような状況に陥らないからこそ、どっぷりと主人公に照らし合わせて観ることをおすすめする映画です。