【日本映画】「小さな恋のうた〔2019〕」を観ての感想・レビュー

【監督】
【出演】
【個人的評価】

【あらすじ】舞台は現代の沖縄。沖縄の小さな町に住む高校生のバンドが人気を集め、プロデビューすることが決まる。その矢先に、とある事故が起き、バンド自体がバラバラになってしまう。

2001年の楽曲ながら、名曲はいとも簡単に時代を飛び越えるということがよくわかる作品

橋本光二郎監督は、映画製作を学び、相米慎二監督や滝田洋二郎監のもとで映画製作に関わります。2015年「orange」で長編映画監督デビューをしています。

佐野勇斗は、アーティスト集団EBiDANのEBiDAN39メンバーであり、7人組ボーカルダンスユニットM!LKのメンバーとして活躍しています。俳優としては、2015年『くちびるに歌を』でデビューしており、多彩な才能を発揮しています。

山田杏奈は、2011年「ちゃおガール☆2011オーディション」でグランプリを受賞し、誌面モデル「ちゃおガール」として活躍。なお、応募の理由は、グランプリ商品のニンテンドー3DSが欲しかったとのこと。

2016年『TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ』で映画初出演、2018年「ミスミソウ」で映画初主演をしています。

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物語は、沖縄に住む高校生バンドを中心に、何かに打ち込んだり、トラブルの中、苦悩の末バンド活動をしたりといわゆる青春ストーリーです。

本作の題名でもある「小さな恋のうた」は、MONGOL800の代表曲であり、作中にMONGOL800のメンバーも出演しています。

4人の高校生が主軸となり、そのうちの1人の妹も含めた人々が物語を引っ張っていきます。

序盤早々でトラブルが発生し、そのトラブルから立ち直っていくことで中盤以降の展開のテンションが上がっていきます。

トラブルの状況を描いているシーンも現実と妄想の間を描き、印象強い演出となっています。

注目は、中盤の屋上のライブであり、ここで「小さな恋のうた」が演奏されます。

学園祭ライブといえば一時期かなりの学生がこの曲を演奏したのだと思われますが、やはり名曲です。

特に屋上という場所といい、普通では入ってはいけないであろう柵のない屋上のでの演奏は、学園祭という特別な環境だからこそ、学生主体の行動ともなっており、身に覚えのあるような人は多いのではないかと思います。

沖縄の気持ちの良い風を感じられるような爽やかな映像でもあり、本作の名シーンであるとも言えます。

このテンションからさらに物語は続き、残された音楽を通じて、フェンス越しに言葉にしようのない気持ちがにじみ出てくるような終盤も中盤のテンションをさらに押し上げてくれるような気がします。

MONGOL800の音楽も良いのですが、学生時代だからこそ迷わずに突き進むようなところに心動かされます。

2001年の楽曲ながら、名曲はいとも簡単に時代を飛び越えるということがよくわかる作品です。

小さな恋のうた

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