【洋画】「エイリアン4〔1997〕」★★★☆☆【感想・レビュー】

作品紹介

【監督】
【出演】
【個人的評価】

【あらすじ】主人公リプリーがエイリアンクィーンを体内に宿してしまっていたことで、溶鉱炉に落ちエイリアンとともに自害をしてから、200年後の未来の物語。科学技術により、リプリーをクローン技術で蘇らせ、エイリアンクイーンを摘出し、エイリアンを軍事利用するために繁殖させていました。リプリーも、クローン化の影響でエイリアンの遺伝子と融合していることで、貴重な実験体として研究されていた。

異色感はありますが、エイリアンの強烈な個性との相性は良かった

ジャン=ピエール・ジュネ監督は、フランスの映画監督で、友人の「」とともに映画製作をしています。

シガニー・ウィーバーは、本作も主演に続投をしていますが、前作と異なるキャラクターのイメージのため、続投に難色を示していたのですが、この新リプリーを気に入って出演をOKしたという経緯があります。

ウィノナ・ライダーは、出生地であるミネソタ州ウィノナにちなんで名付けられています。1986年『ルーカスの初恋メモリー』で映画デビューをし、「恋する人魚たち」「エイジオブイノセンス」「若草物語」などの作品で評価されましたが、2001年に窃盗事件を起こしています。

本作で重要な役として登場していますが、過去の彼女の出演作品の経緯からはちょっと異色な感じがあります。

物語は、前作から200年後の未来となっており、西暦的には2470年とされています。

エイリアンを軍事兵器としての利用が進んでおり、リプリー自体もDNAからのクローンとして再度シリーズに登場しています。

序盤はエイリアンを飼い慣らしている状況が描かれ、多数のエイリアンが厳重に管理されている状況となっています。

リプリー自体もクローンとして再度登場をしていますが、以前のリプリーと比べ、ちょっと雰囲気が異なっています。

中盤より、エイリアンの知能の高さと残虐性より、厳重な管理が破綻していくところになります。

この辺りは「限定された空間でのエイリアンとの戦い」をなぞらえたところになり、まさしくエイリアンな要素を盛り込んできます。

問題は、監督が一癖も二癖もある「ジャン=ピエール・ジュネ」であるということ。

このおかげで、エイリアンの恐怖感と嫌悪感のある造形を中和するかのように、ヒトクセある演出がされています。

本作は、前作で立ち戻った一匹のエイリアンというところではなく、複数のエイリアンとさまざまな種類のエイリアンが登場します。

もちろんクィーンエイリアンも登場しますが、それを凌駕するニューボーンも登場します。

ニューボーンのキャラクター性には賛否あると思いますが、リプリーを主人公としたエイリアンシリーズとしては、落とし所とまとめ方の着地点を提示したと考えらます。

のちの「プロメテウス」や「コヴェナント」への転換も位置づけやすくなったので、本作のまとめ感としては、個人的には「アリ」だと思います。

一時の締めくくりとしてのエイリアンとしては、順当な着地点でもあり、異色感はありますが、エイリアンの強烈な個性との相性は良かったのかと思います。

予告編

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