【日本映画】「雨にゆれる女〔2016〕」を観ての感想・レビュー

【監督】
【出演】
【個人的評価】

【あらすじ】主人公 則夫は、過去に事件を起こしており、現在は飯田健次という名で生活をしていた。ある日同僚が女性を連れて現れ、一晩預かってほしいと言われる。彼女もまた秘密を抱えていたのであった。

雨にゆれる女

物語としてどこに指針を置くべきかが悩まされる作品

・半野喜弘監督は、1992年にヒップホップユニットNews From Street Connectionを結成し、音楽家として活躍後、プロデュース業を経て、映画監督としても活躍する多彩な才能を発揮しています。

・青木崇高は、モデルの仕事を志したものの、俳優としての道を選び、2002年「マッスルビート」で映画デビューしています。その後多数の映画に出演しています。なお、2016年にと結婚しています。

・大野いとは、に憧れ、ロケを見学に行った時にスカウトされる。seventeenの専属モデルとなり、2011年「高校デビュー」でデビューしています。

・物語は、過去に秘密を持つ男女が出会いその因果が明かされていくストーリーです。

・全体的なトーンは、則夫自体が厭世的な生活をしているところで、暗いイメージが延々と続きます。

・監督自体がもともとミュージシャンでもあり、感覚的な演出をされているところから、台詞や演技というよりも、感覚的な伝え方があります。

・この二人の男女が織りなす物語でもあり、展開を見失うことはさほどありませんが、多少わかりにくいところもあります。

・やはり、過去に秘密があるという男女ですが、この部分の贖罪的な要素については、あまり感情移入できるところではなく、この部分に物語に没入できるかが変わってきます。

・暗い場面が多いところもそれを象徴しており、登場人物の罪の意識はわかりますが、観る側にはその意識は理解されないので、映像自体で訴えかけてくる手法はあまり効果的ではなかったのかと思います。

・決してダメな作品ではないのですが、物語としてどこに指針を置くべきかが悩まされる作品ではあります。

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