作品紹介
【監督】リドリー・スコット
【出演】ノオミ・ラパス/マイケル・ファスベンダー/ガイ・ピアース/イドリス・エルバ/ローガン・マーシャル=グリーン/シャーリーズ・セロン
【個人的評価】★★★★☆
【あらすじ】2089年、考古学者のエリザベス・ショウとチャーリー・ホロウェイは、古代遺跡を発見する。その壁画から古代文明と人類とのつながりのある点があり、宇宙探査船プロメテウスで壁画の示していた惑星を目指すが、その惑星には想像を超えた秘密があった。
サブスクで観る
本作品を鑑賞する際には精神的に平穏であることと、あまり満腹状態で見ないことをおすすめします
リドリー・スコット監督は、学生時代にグラフィックデザインを学び、その後、ドキュメンタリーやTVドラマを制作、独立後には、CFを手掛け、1977年『デュエリスト/決闘者』で長編映画監督デビューをしています。
1984年にAppleの「Macintosh」のCM「1984」を手掛け、そのCMの完成度が高いことで、今でも語られる作品となっています。
ノオミ・ラパスは、スウェーデンの女優であり、7歳の時、アイスランド映画『I skugga hrafnsins』に出演、1996年『Tre kronor』で女優としてデビューしています。その後多くの作品に出演しており、話題の女優です。
物語は、太古の昔の惑星から始まり、そこでとある異星人の末路が描かれ、それが発端となり、2089年の地球で発見された古代遺跡からその惑星への導きより、探査へ向かうというストーリー。
当初は、エイリアンシリーズとしての続編という宣伝はなかったので、題名にもエイリアンという言葉は使われていません。
実際にはエイリアンの発祥を描いた作品となっており、エイリアンの特殊な生態とその発症の流れが描かれています。
序盤は、惑星探査としてのシーンが描かれ、エイリアンというシリーズの要素はあまり見られず、世界観は近しいながらも、別の作品のような描かれ方になります。
中盤から、徐々に異常な状況が描かれ始めますが、これはエイリアン1作目と同等の状況にも見えます。
フェイスハガーやエイリアンエッグなども多少デザインが異なっており、今までのエイリアンの成り立ちとは異なります。
体内に急に胎児が生まれ、それが急激な成長をしていくところには恐怖を覚えます。
これは、謎の黒い液体が原因で発生しているところでもあり、更に、それとは知れずに体内に入れてしまっていることがきっかけではあるので、当事者としては当然理解もできないことになります。
自ら手術台に入り、帝王切開で胎児を取り出すところはホラーではあります。
個人的にですが、ここから終盤までの展開と演出には精神的にも肉体的にもかなり堪えます。
やはりこういう造形物のグロさはエイリアンならではなところを感じます。
結局のところ、エイリアンは出てきませんが、らしきものは出てきます。
この成り立ちとしても、非常に今後のシリーズの要となる事実が明らかになる作品となります。
エイリアンシリーズとしてはかなり異端でもあり、本作の異質感だからこそ、その理解を超えるようなエイリアンの世界の深みを感じることができます。
かなりグロいところが多いので、本作品を鑑賞する際には精神的に平穏であることと、あまり満腹状態で見ないことをおすすめします。
予告編
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