【監督】リチャード・ドナー
【出演】メル・ギブソン/ダニー・グローヴァー/ジョー・ペシ/ジョス・アクランド/デリック・オコナー/パッツィ・ケンジット
【個人的評価】★★★★☆
【あらすじ】主人公は、警察官のリッグスとマータフ。2人は大量のクルガーランド金貨を事件の最中に見つける。麻薬事件の重要参考人のレオゲッツを保護し、そこから麻薬組織のボスの情報を聞き出す。しかしボスは駐ロスアンジェルス南アフリカ総領事で、治外法権を理由に逮捕は出来なかった。
テンポよく観られる作品で、エンタテインメントとして、良作な作品
・リチャード・ドナー監督は、俳優として映画界にデビューするも、監督に転向、1961年に映画監督としてデビューしています。のちに、スーパーマン、グーニーズ、リーサルウェポンと話題作を手掛け、人気監督となっています。
・メル・ギブソンは、アメリカ生まれながら、オーストラリアに移住し、そこで演劇を学び、1979年「マッドマックス」で人気俳優となり、監督業としても、頭角を現し、監督2作目の「ブレイブハート」で、アカデミー作品賞と監督賞を受賞しています。
・ダニー・グローバーは、アメリカ サンフランシスコで演劇を学び、1979年に『アルカトラズからの脱出』で映画デビューしています。その後、『カラーパープル』『刑事ジョンブック/目撃者』『シルバラード』などの作品に出演しています。
・物語は、事件解決物の刑事アクション映画です。
・前作では、自殺願望ののあるリッグスでしたが、本作ではかなりコメディな要素があり、あまり暗いイメージのない作品となっています。
・いくつかの要素がありますが、一つはサブキャラクターのレオゲッツ。
・ジョー・ペシが演じていることがポイントで、昔は「レイジングブル」「ワンスアポンアタイムインアメリカ」とシリアスな物語で裏家業な役どころが多かったのですが、本作を皮切りに、のちに「ホームアローン」の泥棒役で役の幅を広げています。
・もう一つは、リッグスが結構リア充な感じとなり、新しい恋人が出てきます。
・外交官ラッドの秘書のリカと恋仲となっていくところはまさしくリア充です。
・なお、リカ役のパッツィ・ケンジットは、バンド「エイスワンダー」のボーカルでもあり、本作ではかなり体当たりな演技を披露しています。
・やはりリクルートスーツの似合う金髪女性というところもあり、画的にはかなり映えます。
・アクションシーンもグレードアップしながらも、そのアクション自体もコミカルさがあります。
・爆弾処理のシーンもコメディ感が強く、オチともなる便座が吹き飛ぶまでは、笑いとシリアスさの混じった良いシーンです。
・印象に残っているのは、肩の関節を外す伏線と崖下から家ごと崩してしまう行動の大胆さです。
・テンポよく観られる作品で、エンタテインメントとして、良作な作品です。