【監督】永江二朗
【出演】堀田茜/稲葉友/西銘駿/藤田富/牧田哲也/岩永徹也/三津谷亮/水石亜飛夢/久保田悠来/佐伯大地/永山たかし/
【個人的評価】★★★☆☆
【あらすじ】主人公 桜井香菜は、ブライダルプランナーとして働く独身女性で、失恋をきっかけに、婚活パーティに参加します。そのパーティには、嘘をついている人が紛れており、本当のことを言っている相手を探すことになります。
結局のところ、婚活というイメージが良いイメージとなるのかは、観た人の判断となるかと思います
永江二朗監督は、シナリオ・センター大阪校を卒業後、助監督を経て、2011年『2ちゃんねるの呪い 劇場版』で監督デビューをしています。以降、テレビや映画の制作に関わっています。
堀田茜は、2009年第12回全日本国民的美少女コンテストの本選出場をきっかけに芸能界に入り、「CanCam」のCMに出演しますが、専属モデル以外がCMに出演するのは初めてのことになります。その後、「CanCam」の専属モデルとなり、活動の場を広げていきます。本作は映画初主演作となります。
稲葉友は、2009年第22回ジュノン・スーパーボーイ・コンテストでグランプリを受賞し、2010年「クローンベイビー」でテレビドラマデビューをしています。その後、2014年『仮面ライダードライブ』の詩島剛 / 仮面ライダーマッハ役でレギュラー出演をし、テレビや映画で活躍しています。
物語は、婚活パーティに参加した主人公が、会場で出会った男性の嘘を見破り、本当の相手を見つけるストーリーです。
キャッチ・コピーは「私はダマされない、最高のオトコを手にいれる!」
序盤から、ゲームのような展開で、10人の婚活相手の男性の中から自分の相手を見つけ出す展開となります。
ゲームっぽい印象なのは、謎解きと恋愛ストーリーを融合させて人気を博した女性向け恋愛アプリゲームが基盤となっているからであり、むしろゲーム感覚な要素を映画に持ち込んだと考えるほうが自然です。
中盤までは次々と「ダウト」と男性側の嘘を見破っていきますが、こういうところを見ていると、婚活パーティに参加すべきではないような錯覚を受けます。
生涯未婚率は、2020年には男性で約26%、女性で約17%、2030年には男性で約30%、女性で約23%になる見通しでもあり、こういう描き方は、さらに結婚に対するネガティブなイメージを植え付けてしまうかもしれません。
そんなイメージが高ぶってくる中で、中盤から突然テンポが変わってきます。
今までは、登場している男性キャラクターの嘘を見破るところになりますが、急にサイコパスな印象もあり、サスペンス調になります。
この部分も、多彩な展開とルーチン的な展開から脱却することで、マンネリ感のあるストーリーにひと味加えるようなところになります。
前半と後半を比べるとしっかりと物語の構成が練られており、面白く観られるところがあります。
とはいえ、結局のところ「堀田茜」のプロモーション映画ともいえ、多少量産型な印象もありますが、むしろそれで良いのかと思えるほど、たくさんのファッションと様々な素顔が見られます。
これも、実際には、演技なので、本当のところはわからないのですが、それで良いのかと思います。
自宅ではジャージ姿でもあり、このあたりの描き方もステロタイプな演出でもあり、こういうところが量産型な印象を感じてしまうのかもしれません。
ゆるく、しれっと観るところでは、多くのイケメンも出てくるので、良いのかと思いますが、結局のところ、婚活というイメージが良いイメージとなるのかは、観た人の判断となるかと思います。