【監督】デヴィッド・エアー
【出演】ウィル・スミス/ジャレッド・レト/マーゴット・ロビー/ヨエル・キナマン/ヴィオラ・デイヴィス/ジェイ・コートニー/ジェイ・ヘルナンデス/アドウェール・アキノエ=アグバエ/アイク・バリンホルツ/スコット・イーストウッド/カーラ・デルヴィーニュ/
【個人的評価】★★★☆☆
【あらすじ】DCコミックに登場するバットマンやスーパーマンに捕らえられた悪役が、減刑と引き換えに政府の要請を受け「スーサイドスクワッド」というチームで戦う。
意外と魅力あるキャラクターも多く、サクッと楽しめる作品
・デヴィッド・エアー監督は、17歳でアメリカ海軍に入隊し、潜水艦の乗員として勤務し、この経験をもとに「U-571」での脚本に参加、2005年『バッドタイム』で映画監督デビューしています。その後、様々な話題作を手掛けています。
・ウィル・スミスは、1987年に『Rock The House』でミュージシャンとしてデビューし、グラミー賞最優秀パフォーマンス賞を受賞しています。その後、1997年『メン・イン・ブラック』で主演と楽曲提供を行い、俳優業にも進出しています。2001年「ALI アリ」2006年「幸せのちから」でアカデミー主演男優賞にノミネートもされ、名実ともに評価のある俳優です。
・マーゴット・ロビーは、米国のTVドラマ『PAN AM/パンナム』で話題となり、その後、2013年の『ウルフ・オブ・ウォールストリート』でブレイクをして以降、更に本作では、ハマり役とも言えるところがあります。
・物語は、ハーレイクインやジョーカーなどのDCコミックに登場した悪役が多数登場し、その悪役たちがチー味となり、戦いを始める物語です。
・序盤は登場キャラクターのそれそれの状況が描かれて、バットマンやスーパーマンに捕らえられた者たちが描かれます。
・全員悪役ということではありますが、DCコミックスのヒーローは、思ったほど多くなく、そこで悪役にフィーチャーしたDCコミックス版のアベンジャーズとも言えます。
・ちなみにDCコミックスの由来は「Detective Comics」からの由来とも言われています。
・アメリカのコミック誌としてはマーベルよりも歴史の長いコミック誌でもあります。
・全員悪役ということもあり、各々は凶悪な能力を持ったキャラクターが多いところが特長です。
・特にカリスマ的でもある悪役、ジョーカーも登場しますが、過去バットマンに登場したジョーカーで考えると、多少線の細いジョーカーとも言えます。
・それぞれが欲望で行動するところもあり、まとまりという点ではイマイチではありますが、何度か戦いを繰り返していくことで、意識が生まれてきます。
・特にひょうひょうとしたキャラクターのハーレイクインは、紅一点ということもあり、魅力あるキャラクターでもあります。
・アベンジャーズと比べ、愚連隊的なところがあるのでテクノロジーで圧倒するというよりも、力で押し切るタイプの戦い方が目立ちます。
・そのため、戦い方もメリハリがちょっと弱いところはあります。
・終盤はさすがにチーム感が出てきて敵と闘いますが、やはりモヤモヤするところが出てきます。
・「なかまをいじめるな」
・このハーレイクインのセリフが最たるところで、アクの強かった悪役集団にまとまりが出てきて、仲間思いとなってしまうのが、前半との違いでモヤモヤするところです。
・全体的には、DCコミックスの世界観を保ちつつ更なる展開を見せていますが、DCエクステンデッド・ユニバースの世界観としては多少力不足感があります。
・その後、2017年「ワンダーウーマン」の高評価により、DCコミックス流の新たな路線を見出すこととなります。
・本作も、続く2020年「ハーレイクインの華麗なる覚醒」で、ハーレイクインをメインとした作品が作られています。
・悪役ばかりを集めた作品ということですが、意外と魅力あるキャラクターも多く、サクッと楽しめる作品とも言えます。
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ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY(吹替版)
ビデオクリップ: スケッチ マーゴット・ロビー として ハーレイ・クイン