【監督】ディエデリック・ファン・ローイェン
【出演】モニク・ヘンドリックス/ティゴ・ヘルナント/オルハ・サウダーフック/レイモント・ティリ/ルーク・ペータース/
【個人的評価】★★★☆☆
【あらすじ】主人公 カルメンは偽名を名乗りカナダの田舎町でウェイトレスをしています。同僚のティナを助けたことで殺人を犯してしまい、逮捕されてしまうが、それがきっかけでカルメンは死んだはずのマフィアの女ボス ブラック・ウィドウということがわかる。
細かいことを気にしなければ、そこそこ楽しめる映画
・ディエデリック・ファン・ローイェン監督は、オランダ出身の映画監督で、2003年「Zulaika」で長編映画デビューをしています。テレビドラマ等も手掛けており、様々な作風の作品を送り出しています。
・モニク・ヘンドリックスは、オランダ出身の女優で、ネダーランズ映画祭での最優秀女優賞、2001年ニューポートビーチ映画祭での審査員賞、1999年ブエノスアイレス国際映画祭での最優秀女優賞など、4つのゴールデンカーフ賞を受賞している実力派の女優です。
・物語は、主人公カルメンが、実はオランダで有名なマフィアの女ボス「ブラックウィドウ」ということが発覚し、それによりメキシコの麻薬カルテルとの戦いが始まっていくストーリーです。
・本作は、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)に登場する「ブラック・ウィドウ」とは、一切の関係がありません。
・序盤は、普通のウェイトレスとして日常に溶け込んで生活をしているカルメンが描かれます。
・ある日、店に元旦那が来たことで、壮絶な事件となりますが、そのことで、主人公の素性が明らかになってきます。
・一度は捕まってしまうものの、メキシコの敵対マフィアとの抗争に巻き込まれていきますが、なかなかB級感を匂わせつつも、映像的には凝ったところはあります。
・よくよく観ていくと、この物語には3人の子供をマフィアの手から守るための手段だったこととなりますが、いまいちこの組織感が薄いので、凄さ感が伝わって来ないところはあります。
・終盤のタイトルの出方にはちょっとひねりが効いています。
・そこから、エピローグとなるわけですが、なかなかモヤモヤ感は残ります。
・オランダやメキシコといった地域が舞台のワールドワイドなマフィアものですが、細かいことを気にしなければ、そこそこ楽しめる映画です。
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