【日本映画】「弥生、三月 君を愛した30年〔2020〕」を観ての感想・レビュー

【監督】
【出演】/夙川アトム/矢島健一//黒木瞳/
【個人的評価】

【あらすじ】主人公 結城弥生は、1986年3月1日に山田太郎という人と運命的な出会いをする。親友の渡辺サクラはとある病を患っていて、そのために、お互いの気持ちを打ち明けられずに30年が過ぎていく。

弥生、三月 君を愛した30年

本作は、一つのファンタジーとして観ることで、他人の人生を俯瞰して感じられるのかと思います

・遊川和彦監督は、もともとは脚本家として、ドラマ「家政婦のミタ」「女王の教室」など多数のヒット作を生み出しています。

・波瑠は、2004年、中学1年のときにオーディションに応募し、その後スカウトされ芸能界入りをしています、しばらくは、脇役が多かったのですが、2006年『だからワタシを座らせて。 通勤電車で座る技術!』で映画初出演をし、同年テレビドラマ『14才の母』で初主演をしています。モデルや俳優、番組キャスターとキャリアを重ねながら着々と人気を集めている女優です。

・個人的には、特徴的なショートカットが非常に魅力な女優ではあります。

・成田凌は、『MEN’S NON-NO』のモデルとして活躍以後、TVや映画でも出演するようになり、若手として着実なキャリアを積んでいます。

・物語は、3月という季節を歩みながら、弥生の運命と、その周辺の人々の揺れ動きを描いたストーリーです。

・序盤から、弥生と太郎とサクラの関係が描かれますが、序盤から、サクラはとある病を患っていることがわかります。

・その後、すぐにサクラは他界をしてしまうわけですが、意外と淡々と描かれていき、ある種、弥生と太郎の人生を紐解いているようなそんな流れとなります。

・登場人物は、意外と少ないので、物語を見失うことはないですが、多少ストーリーの時間軸が前後するところがあるので、その部分だけは注意しておく必要はあります。

・波瑠と成田凌の30年間を追っていく物語となるので、当然2人の変化も必要になりますが、そもそも高校生役からスタートするところもあり、その部分で違和感を感じなければ、その他部分では、引っかかることもなく、見続けることはできます。

・なお、物語自体には、人生における様々な出来事が織り交ぜられているので、恋愛要素だけに集約された物語ではありません。

・特に、親友のサクラの存在は意外と大きく、終盤でも、とあるサクラのメッセージに心動かされます。

・毎年の3月が取り上げていくのにも理由があります。

・遊川和彦監督の過去の脚本作品、1992年「十年愛」となんとなくプロットは近しいところにもなります。このときの配役は、田中美佐子、浜田雅功、大江千里となっています。

・「十年愛」は、「大江千里がメリーゴーラウンドで高速回転して死ぬドラマ」という印象しか本当にありませんが、本作ではそこまで大味なところはないです。

・ただし、個人的には主人公は実は、サクラなんじゃないかとも思ってしまいます。

・「私も皺々のお婆ちゃんになりたかったよ」

・30年の時間を細かく描いていった物語となりますが、幸福も不幸も当然起こるわけで、決して平坦な人生ではありません。

・とはいえ、その流れというのは皆それぞれに持っている人生というところでもあり、自分自身で選んで行けるところもあるので、本作は、一つのファンタジーとして観ることで、他人の人生を俯瞰して感じられるのかと思います。

弥生、三月 君を愛した30年

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【映画パンフレット】 弥生、三月 君を愛した30年 監督 遊川和彦 キャスト 波瑠、成田凌、杉咲花、岡田健史、小澤征悦、岡本玲

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